写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

「彼岸」と「ヒガンバナ」

2011年09月21日 | 写真
仏教の浄土思想では「彼岸」とは「極楽浄土」「西方浄土」を指す言葉で、一般的にはこの世とあの世を分ける川の向こう岸を示す言葉として使われています。今年は3.11という東日本における大地震、大津波による多くの犠牲者のことが偲ばれる彼岸会になってしまいました。また今も放射能放出を停めることが出来ないまま日本列島の土も山も海も空も放射性物質による汚染が続いていることを思わずにはいられない彼岸会となっています。
とくにこんな惨状を前にしても、いまも「管理技術を高めれば原発は安全」とのあらたな安全神話にすがりついて原発再稼動や原発の輸出を進めようとしている勢力がこの日本を牛耳っているということに我慢ならない思いです。
そんな思いが集まっての大江健三郎さんたちが呼びかけた明治公園の「さようなら原発」集会・デモは空前の6万人集会・デモとして大成功しました。今回の場合は「統一」という言葉は使われませんでしたが、「さようなら原発」の思いを共有するあらゆる個人、団体、政党などが協力すればどんなに大きな力になるかを体現させてくれた集会でした。
一部のマスコミは「作家大江健三郎さんらの呼びかけ」の集会といいながら「原水禁」の主催とするなどあいかわらず「原水協」など民主勢力の参加を無視する報道もありますが、いずれにしても原発ゼロにむけての大きな一歩になる一日でした。
今日の写真はヒガンバナです。こちら金沢周辺でもようやくヒガンバナが姿を見ることができるようになりました。ここ数日で最高気温は30度前後だったものが20度前後に下がり一気に秋を迎えました。ヒガンバナもこれからが本番、各家庭の庭や野原、彼岸を迎える墓地、そして金沢の丘陵で艶やかな色を披露してくれます。

毎日更新を心がけている当ブログ「写真師の新カメラ日記」ですが時間が取れなくてやむなく20日予定のものを21日の朝に更新となりました。
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KANAZAWA JazeeStreet-2 ー舞台は月見光路ー

2011年09月19日 | 写真
3日間にわたって金沢の街をジャズの調べに包み、心地よい日を過ごさせていただいた催し、「KANAZAWA JazzStreet(金沢ジャズストリート)」が今日終わりました。私は17日は「尾山神社境内」 18日は「しいのき気迎賓館」 19日は「金沢駅東広場」と3日間ともビッグバンドが主に出演する会場で過ごしました。またこの期間は「金澤月見光路」という町の中心にあたる広坂界隈を約2000個の灯りで飾るという催しもあり、コンサートの主要な会場の一つとなった「しいのき迎賓館」も光のオブジェに包まれる素敵な会場でした。今日の写真はそのうちの一部を撮影したものです。
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金沢の街をジャズが流れる -KANAZAWA JazzStreet-

2011年09月18日 | 写真
敬老の日の明日を含めた3連休の金沢の街はジャズの調べがいたるところから聞こえてきます。金沢市内中心部の20会場で150のコンサートです。世界のトップアーティストや大学のビッグバンドが3日間を室内や野外、街角で有料、無料のコンサートを開きます。
私はここ数年、大学ビッグバンドを中心に楽しんでいます。今年はすでに金沢大学モダン・ジャズ・ソサエティー慶応義塾大学ライトミュージック・ソサエティー伊藤望が率いるグループFUNKITO、国立音楽大学ニュータイド・ジャズオーケストラ東京工業大学ロス・ガラチェロスなどの演奏を楽しんできました。とくに私にはニュータイド・ジャズオーケストラの若々しい演奏に惹かれています。
毎年のように楽しみな3日間を連れ合いと一緒に楽しんでいます。金沢ジャズストリートは明日で終わり、ジャズに興味のあるお方は金沢へ来て街角を流れるジャズの調べに耳を傾けてみませんか。
今日の写真は昨年の室外での演奏光景です。
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吉井英勝の原発問題講演会&「山里は秋の気配」(フォト)

2011年09月17日 | 写真
石川県金沢市であった「原発からの撤退を9.17原発問題講演会」に行ってきました。会場一杯の参加者で追加した椅子でも足りないで立ち見の方もいられるほどの盛会のなか、原発問題のエキスパートの共産党吉井英勝衆院議員が福島原発事故が私達に突きつけた「原発と人間社会は共存できるか」という大問題にどう向き合うのかというはなしをしてくれました。特に記憶に残ったのは福島原発事故が「人災」であること、事故の責任の所在をあいまいにせず加害者が「東京電力」であることをハッキリさせて事故に関するあらゆる情報をいまのように隠すのでなく公開することでいまの困難な状況を解決する道筋が見えてくる。ということでした。
集会後は金沢市内の目抜き通りをパレードして市民に「原発ゼロ」にしようと訴えました。
今日は10日振りに最高気温が30度を切り、金沢の街にも秋の気配がしてきました。山里では気の早い樹木が黄葉を見せ始めました。
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北アルプス眺望ポイント ー医王山国見ヒュッテ前広場ー

2011年09月16日 | 写真
夜明けの北アルプス、ここ金沢市と富山県南砺市の境界にある医王山は能登半島は勿論、日本海から北アルプスが立ち上がる朝日岳・白馬岳・剣岳・立山・薬師岳・槍ヶ岳・奥穂高・乗鞍岳、そして条件さえよければ御嶽山、さらに白山までを一望にすることが出来る山です。
林道も舗装されているので夜明けを撮ろうとカメラを車に乗せて毎日のように通うカメラマンもいます。私も毎日とはいえませんが、頻繁に通う一人です。私が一番好きな場所は富山県側にある「国見ヒュッテ」前の展望広場にある写真の場所です。
写真に写る向こうの山は剣岳~立山です。金沢市街から車で40~50分の距離なので興味ある方にはオススメです。
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山川(やまご)町の棚田

2011年09月15日 | 写真
金沢市南部丘陵の渓谷沿いにある山川(やまご)の棚田で稲の刈り入れが始まりました。田は猪よけの電子柵で棚田全体を囲んでいましたが、その柵を少し開いて順番にトラクターを入れているようです。この写真を撮った時間はまだトラクターは出ていない時間だったので電子柵の入り口は閉じられていました。
いよいよ新米の季節です。東北の大震災、原発事故による耕作田の放棄など心配なことはいろいろありますが、とはいっても美味しい新米を食べることが出来るということは楽しみですね。
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甲斐犬 -遠い憧れ-

2011年09月14日 | 写真
私はいま居候猫二匹と暮らしています。だから大抵の人は私のことを猫好きだと思っています。もちろん猫は好きですがホントのところ「猫派」・「犬派」で分けると犬を飼ったことは無いのですが「犬派」だと思います。
子供の頃は自宅が飲食関係の商売だったので犬を買うことは許されませんでしたが、中学生の頃は犬のカタログを通信販売会社から手に入れて日々うっとりと眺めていたことを思い出します。そのカタログの中で当時は実物を見たことが無かったのですが日本の猟犬らしい精悍な姿の中型犬「甲斐犬」がとても好きでした。「好き」というよりも「憧れ」と言ったほうが当たっていたかもしれません。
いまも散歩中の甲斐犬を見ると思わず振り返っている自分がいます。その「甲斐犬」が南部丘陵の公園で飼い主と一緒に夕景を楽しんでいたので写真を撮らせていただきました。
猟犬といえば東日本大震災で被災した地域、原発事故でペットは勿論のこと家畜なども置き去りにされて被曝され続けている地域はマタギの伝統が受け継がれる地域です。おそらく猟犬も受難の日々を過ごしているのではないかと思っています。天災の被害は諦めることも仕方ないことと思いますが、原発事故はあきらかに「人災」その人災による放射能汚染が続いていることは諦めることは出来ません。一刻も早い収束と、その人災をもたらした責任のありかを明確にして償いをさせなければならないと思っています。
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朝焼けの「槍ヶ岳」遠望

2011年09月13日 | 写真
収束の見えない原発事故による放射線の放出、東日本大震災被災者の生活支援の遅れ、問題山積みのまま問題解決の方向を示すことの出来ないままに国民から否定されたはずの財界とアメリカ中心の政治への後戻りを強引に進められようとしている民主、自民公明による翼賛政治体制。
大手マスコミは原発ゼロをめざす国民の運動を無視し、これまでと同じように「無かったもの」という態度です。もちろん粘り強い活動がこんな状況を変えて行くのでしょうが・・・・、ときには地上のことを忘れて美しい自然の光景を見たくなり私のクルマは北アルプスを眺望できる金沢市と富山県の間にある医王山に向います。
10日のブログで公開した剣・立山から目を左に転じると槍ヶ岳の穂先が朝焼けの中に見えていました。今日公開の写真は、その槍ヶ岳です。
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JRPかなざわ支部写真展まで一ヶ月

2011年09月12日 | 写真
私が所属する集団「日本リアリズム写真集団(JRP)かなざわ支部」の第23回写真展は10月14日~16日の三日間、金沢市片町のラブロ片町七階、「アートシアターいしかわサロン」で開催です。毎年開催で23年間続いていますが、私はそのうちの後半約10回ほど出展を続けています。
土門拳の目指した「リアリズム写真」の灯を灯し続けていることは作品のよしあしは別にして、この街に必要な写真展であると自負しています。
ぜひお近くの方はご来場下さい。ちなみに今回公開の写真は私の出展予定の作品「雪紅葉」です。
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「ゴーヤ畑」 ー秋の山里-1ー

2011年09月11日 | 写真
今年の夏は「節電」ムードの高まりの中で「緑のカーテン」としてゴーヤが脚光を浴び沢山のお宅の窓辺を涼しげな緑のカーテンが飾っていました。もちろん沢山のゴーヤの実も食卓に上ったことでしょう。
でも少しは生産農家のことも意識の隅においていただきたいと思います。スーパーなどで商品として並ぶ青果物はそのほとんどが小規模の家族経営の農家から出てくるもので、今年はゴーヤを生産している農家にとっては厄年になったようです。もっともゴーヤが主力になっている農家はほとんどないためか、お話を伺った方も「こんなこともありますよ」と笑っていましたが・・・・。
今日の写真はそんな山里のゴーヤ畑でほとんど収穫が終わって秋を迎えるゴーヤの棚です。
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