先日、このブログで、マスカットベーリーAのワインの工夫について、記しました。
それでは、一升瓶ワインのマスカットベーリーAのワインの工夫はどうでしょうか。
工夫とは、マスカットベーリーAの薄さを克服する工夫です。
一升瓶ワインでは、他の葡萄品種のワインをブレンドすることです。
こちらは、日川中央葡萄酒(笛吹市一宮町)のリエゾンのマスカットベーリーAです。
マスカットベーリーAに、甲斐ノワールが15%ブレンドされています。
甲斐ノワールは、山梨工業技術センターが、カベルネソービニヨンとブラッククイーンを掛けて開発した品種。
ブラッククイーンは、明治末期、新潟の富農で日本ワインの父、川上善兵衛氏が改良した品種で、在来品種です。
甲斐ノワールは、色の濃いワインで、マスカットベーリーAの薄さを補完します。
こちらは、北野呂醸造(笛吹市一宮町)のウインワインの赤。
マスカットベーリーAが70%、メルローが30%。
日本で栽培されたメルローのワインは、価格が高いのが一般的です。
北野呂醸造のメルローも720mlのワインが販売されていますが、2200円です。
ん、720mlで2200円。
ウインワインの一升瓶の価格は、2057円。
一升瓶にメルローは30%ブレンドされているので、1800mlの30%は、540ml。
720mlで、2200円なので、540mlは1650円。
ということは、1800mlの残り1260mlのマスカットベーリーAの価格は2057円-1650円=407円?
北野呂醸造のウインワイン赤は、お買い得過ぎます。
こちらはイケダワイナリー(勝沼町)の赤の一升瓶ワイン。
こちらも、マスカットベーリーAにメルローがブレンドされていますが、ブレンド比率を聞いていません。
しかし、マスカットベーリーAにメルローがブレンドされている、と聞いているので、マスカットベーリーAの比率が高いですね。
一升瓶ワインの赤は、このような工夫がされています。
もちろん、マスカットベーリー100%のワインも美味しいですよ。
私は、焼き鳥にはマスカットベイリAがマッチすると、常々思います。