HOTなおちゃタイム

保護猫八匹、21歳のリンをはじめとした楽しい日記をお読みくださいね。

最高の技術、演出、ロシア国立ボリショイ・バレー「スパルタクス」

2012-02-07 07:55:05 | コンサート

 

ロシア国立ボリショイ・バレーの最高傑作といわれる

『スパルタクス』を見てきました。

http://www.japanarts.co.jp/html/2012/ballet/bolshoi/spartacus.htm

スパルタクスは一昨年ロシアに行った時に、

ほかの劇団の上演でみましたし、

DVDでも何度も見ています。

今夜の『スパルタクス」はすごい出来です。

一番ねわかりやすいのは、だれが見ても有無を言わせない

ダンサーの踊りのすごさ!!

このパンフを見てもうかがい知れるでしょう!

 

ダンスのために肉体が作られている。

バレーといえば「白鳥の湖」などに代表される

優雅な、雅な踊りを想い浮かべます

『スパルタクス」はローマに対して反乱を起こした(第三次奴隷戦争)ことで知られる奴隷たちの指導者・スパルタクスの偉業を題材とした作品です。

すなわち主人公は死ぬまで戦う剣闘士の奴隷、

(映画「グラジュエイタ―』ででもご存知ですね。)

スパルタクスが反乱をおこし、

ローマ軍の司令官クラスス(富も権力も持つ)を打ち破り、

最後はローマ軍の圧倒的な勢力と権力に制圧される、というストーリーです。

 

奴隷とローマ軍の富裕司令官の対比。

すべてをあわせもつエリートー司令官が、

剣闘士の奴隷のリ―ダに敗れる、その屈辱感

再起を、励ます娼婦愛人エギナ、その陰謀。

スパルタクスの妻フリーギアのとの対比

エギナの娼婦を使って、戦意を落させる陰謀に落ちる反乱の奴隷たち

このシーンはすごいエロティック

これは映画ならさしずめ18禁か?

いっておきますが、バレーですので、音楽と、踊りのみです

エギナ役のエカテリーナ・シュプーリーナ

なんとまあ色っぽいバレーなんでしょう、ブラボー!!!

ふうってため息が・・・

戦闘シーンがもう圧巻です

群舞のダイナミックさ、戦闘を表しているのに優雅さを併せ持つ。

スパルタクスを演じるイワン・ワシーリーフの

戦闘シーンのバレ~

~飛んで飛んで飛んで~!!!~

ゆうに1メートル以上の高さの連続で舞台の端から端まで、

何度も飛ぶ。

ダンサーは誰もですが、下りる時は猫のように軽やかに音もしない。

 

(ほい!我が家のデブにゃん!どたどたとび降りてると、恥ずかしいよ!)

この技術の難しさから。めったに上演されないんですね。

 

ですから、このバレーすごく男性美の魅力あふれるバレーなんです。

優雅で洗練されていて、上品でダイナミック。

もうひとつ、バレーですから、無言の表現なのに。

スパルタクスやその妻との愛情、クラッススの復讐への怨念などなど。

心理描写もたっぷり!

言葉がなくても、十分に伝わるすごい演技力です。

以前パリにいるときパリで歌舞伎(たぶん猿之助さんだったとおもう)が上映されました。

その時の演目「俊寛」

隠岐の島に流人として、ながされて、俊寛だけはゆるされず、ほかの仲間が都に帰る、

取り残されて慟哭するんですね。

上映が終わった後、見知らぬフランス人の年配の女性が

「私は言葉は理解できない。でも彼の悲しみが伝わってきて感激をした!!」

と興奮して話しかけてきました。

フランス人の年配のスノッブな人たちは気取り屋で、

感情をあらわにすることはたしなみないと思ってるんですね。

ですから、ものすごく感動して、話さずには居られなかったんだと思いました。

 

私もこのボリショイバレー団の『スパルタクス」を見て

彼女と同じ心境になったんです

言葉を超える芸術なんですね~

今までで、一番感動しました。

 

まだ東京でも公演があるようです、

チャンスがありましたら是非どうぞ~

読んでくださってありがとう

 

コメント
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