信州は漬物の種類も豊富で、引越してきてから随分とご近所で馳走になった。
社長から畑に作ってある野沢菜を採りに来るように言われ先週の日曜日に有難く出かけた。
霜が降りて柔らかくなった野沢菜はもうこれで明日にはトラクターでかき回してしまうから好きなだけ採って行きなと言われ、勿体ないと
私は欲張って懸命に引っこ抜いてきた。
既に漬物を漬け込む時間ではなくなり、夕方になると急速に寒くなるため後回しにする。
今日は気温も上がり暖かくなったのでいよいよ決心して、漬物にとりかかった。
水道の水をじゃあジャア出しっぱなしにして丈の長い野沢菜を洗い、日なたで干す。
切り付けが美味しいと、健診センターの仲間がレシピを持ってきてくれそれに忠実に従って12㌔の野沢菜を漬ける。
12㌔・・・・誰がこんなに食べるのだ?
私は一人暮らしだ。
捨ててしまうからと言われて欲張ってもらってきたが、12㌔もあるとはおいらはおもわなんだ。
大きな樽に一つ漬け終わった。
実家の兄嫁に電話して漬物の話をしたら大笑いしていた。
陽子さん~誰がそんなに食べるのーって。秊
そちらに送りますためですって言ったらえーっありがとうって大感謝。漣
野沢菜の切り漬けは醤油と酢と砂糖を煮立て、しょうがの千切りと鷹の爪を一緒に漬け込む。
重い重石を載せて終わったが一瞬、こんなに重い石を持って骨そしょう症の私には無理のある動作だと思った。
待ちくたびれた犬達を散歩に引っ張り出し、帰って来て玄関を開けた途端、醤油の臭いで家の中は満ちていた。玲