信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

記憶力テスト

2009年09月12日 21時34分37秒 | Weblog
毎日仕事で、脳ドックの検査のグループの担当している。
画像診断室で技師が脳と脳血管をMRI,MRAで撮影し、頚動脈をエコー検査で血流、コレステロールの付着、血流のスピード、狭窄などから脳動脈の健康度を予測し脳外科の医師が結果の判定を行なう。

この検査に付随して、記憶力テストを行なっている。
長谷川式記憶力テストというが、質問は9問ほどある。

聞く方が恥ずかしいと思う位の質問から、かなり考えながらのところまでいく。
受診者に、    今何歳ですか?
           今日は、何年、何月何日何曜日ですか、今居る場所はどこでしょうか?    あたりは聞く方が照れてしまう。

ところが100引く7を順番にずっと言って下さいあたりから真剣になる。
ええと、100引く7・・・・93?94? ええ~待ってください、次は何だっけ
・・・とこの辺から怪しくなる。

勿論スイスイと答える方もいる。
待ってくださいと言ったきり指を折って考える人も多い。
会社の社長も研究者も主婦も農家の方も公務員も皆同じ。
毎日の生活と関係が深い。


3桁の数字を逆から言う。4桁の数字も同じ。割合これは間違いなく言える。
物を5つ見せて記憶してもらい後から聞く。これも大体答えられる。

野菜の名前を10種類言って下さい。これは好き好きが出る。
すぐに5種類くらい即答するが、後が続かない。
きゅうり、ナス、トマト、キャベツなどは大半が初めに答える。

変わった筋はズッキーニ、チコリ、みょうが、ゴーヤ、山椒、ハーブをいう人も極少数。
何故か白菜は全員答える。
農家の主婦が毎日畑で野菜を作っているのに、名前が出てこないと焦っていた。

30点満点だが29点か28点あたりが多い。

困ったのが100引く7はいきなり聞かれて、まごつくようだ。

ええ~といって眼は宙を見据えて、チョット待ってくださいと言ったきり指を折る。
日常計算機やPCで計算してもらうので自分の脳は少ししか使わない昨今となった。

漢字変換も同じ。
器械で変換しても、直後にはそうそうと思った途端忘れる仕組みになっている。

毎日、テストを行なっていると、自分も危ういtと思う時がある。
俳優や歌手の名前はざらで、冷蔵庫を開けながら、あら、いま何を取り出そうかと考えて一旦閉めてしまう。
100引く8や、100引く5は簡単で脳のトレーニングにはならない。一日2回くらいこれをやってみると脳の訓練になるそうだ。

ドックで脳の実質や血管に異常が見つからなくても、人それぞれ差はあるが記憶力は年齢と共に確実に薄れて行くようだ。
脳の腫瘍はこれまであまり見つからないが、血管の異常は結構動脈瘤や狭窄や小さな点在する梗塞はドックでは浮かび上がってくる。