5/29(火)晴れ
早朝ミーティングあり、昼には980円の格安うな丼を奢る。姿かたちは押して知るべし。午後に打合せ1件。定刻退社して一旦帰宅、愛犬との散歩を終えて近所のシネコンまで。場内一桁と閑散。PTAの新作はDDルイスの引退作だそうな。舞台は半世紀以上前のロンドンで、これは欧州古都でしか描けない作品だろう。姉/弟/妻が職場と私生活で立場を主張し合って物語は展開する。三者のアンサンブルが素晴らしい。ストーリーラインば特段奇異に感じることもない恋愛譚だと思ふが、語り口が抜群に巧い。序盤は≪青髭公≫を思わせ、徐々に密度を増すふたりの支配と被支配の関係は、ある事件から逆転する。婚姻をすれば当然ズレが生じ、倦怠することは夫婦関係では当たり前の現象。ラストの捻りにはニンマリした。20代で既に熟練の作風で鳴らした監督の面目躍如。巨匠の風格漂う重厚な佳作。