Il film del sogno

現実逃避の夢日記

ファントム・スレッド

2018-06-02 00:43:13 | 映画
5/29(火)晴れ
早朝ミーティングあり、昼には980円の格安うな丼を奢る。姿かたちは押して知るべし。午後に打合せ1件。定刻退社して一旦帰宅、愛犬との散歩を終えて近所のシネコンまで。場内一桁と閑散。PTAの新作はDDルイスの引退作だそうな。舞台は半世紀以上前のロンドンで、これは欧州古都でしか描けない作品だろう。姉/弟/妻が職場と私生活で立場を主張し合って物語は展開する。三者のアンサンブルが素晴らしい。ストーリーラインば特段奇異に感じることもない恋愛譚だと思ふが、語り口が抜群に巧い。序盤は≪青髭公≫を思わせ、徐々に密度を増すふたりの支配と被支配の関係は、ある事件から逆転する。婚姻をすれば当然ズレが生じ、倦怠することは夫婦関係では当たり前の現象。ラストの捻りにはニンマリした。20代で既に熟練の作風で鳴らした監督の面目躍如。巨匠の風格漂う重厚な佳作。
 
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海を駆ける

2018-06-02 00:17:03 | 映画
5/28(月)晴れ
快晴の週明け。昼食に豚の角煮と野菜の丼。ざわつく周囲を尻目に定刻退社して新宿で途中下車。テアトルで深田晃司の新作を鑑賞。場内単身者中心に10数名と閑散。Dフジオカや阿部純子をキャスティングしても興行面の影響なしか。前作も初日を観た近所のシネコンは観客3名と超閑散だった。この監督の過去作にはいつも感心させられる。特に「歓待」「淵に立つ」は、ともに闖入者モノの傑作だと思ふ。作品の出来栄えと興行成績は必ずしも一致しない好例だろう。但し本作は折角のタイ(海外)ロケが活かされているとは思えず、地味なお話が展開して結局何が云いたかったのかが伝わらず少々退屈な心地。幾つかの≪奇跡≫がうまく昇華していない。次回作に期待したい。
 
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