Il film del sogno

現実逃避の夢日記

モーリタニアン 黒塗りの記録

2021-11-14 21:00:06 | 映画
11/14(日)晴れ
朝夕冷えてきたが穏やかな秋晴れ続く。7:30起床。我が仔と散歩してファミレスで朝食。隣接するシネコンで9:45上映開始の洋画を鑑賞。場内単身の中高年層中心に20名弱と閑散。2001 年の同時多発テロ、その首謀者のひとりとして拘束されたモハメドゥ・スラヒ、起訴をもくろむ米軍人・スチュアート中佐、弁護士を引き受けたナンシー・ホランダーの三者を絡めた法廷劇。制作はBBCで監督も英国出身のケヴィン・マクドナルド。原作となったスラヒの手記は未読。容疑者を証拠不十分のまま逮捕した挙句、拷問・脅迫で自白を強要した実情・内幕が克明に描かれる。国家権力(諜報機関や軍隊)と云うものは本当に恐ろしい。人権無視の取り調べや情報公開の大切さ、各々の良心や正義・信仰と信念など。この作品が訴える諸問題は、我々の周辺でも起こりうるし、現に起こってもいる。主要キャスト(ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー)の熱演は社会の不条理に対する抵抗のようにも思える。エンターテインメント映画としても、シナリオが実に良く練りこまれていて感心。ラストに流れた現在の本人の明るい笑顔とコメントに安堵した。帰宅して我が仔と公園をぶらつく。夜はひたすら読書。
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