Il film del sogno

現実逃避の夢日記

テスカトリポカ

2021-11-24 19:58:31 | 書籍
11/24(水)晴れ
6:00起床。出勤日。定刻7:30に奉公先到着。カレンダーやら手帳やら年末配布物品の整理をする。昼食は同僚と中華定食。食後に喫茶。文字通りコーヒーショップにて喫煙をするわけだが、そのスペースは定員3名と狭隘。背中を丸めて貰い煙草を遠慮がちに吸う。不良高校生だった大昔、部室で隠れて吸った罪悪・背徳感に似た感覚が蘇り思わず自嘲する。午後は退屈なコンプライアンス系の研修あり、眠気覚ましにレジメの余白に猥画を描く。16:00退社。帰路、駅前のファミレスで甘味摂取と読書。佐藤究の直木賞受賞作を読了。実にスリリングな読書体験をさせてもらった。メキシコの麻薬カルテルに君臨していた男が、ジャカルタ経由で川崎へ。古代アステカの暗黒神話と現代の臓器売買ビジネスが交錯するクライムノベル。宮部みゆき、三浦しおんが激賞するも、北方謙三・伊集院静は認めなかった問題作。その陰惨なバイオレンス描写とリアリティは読者の想像力で完結される。読後感の高揚は小説(物語)の醍醐味である。安直な映画化などしてほしくないと切に願う。タイトルはアステカ神話の神の名前でナワトル語で「煙を吐く鏡」を意味する。今年は奇しくもアステカ帝国滅亡から500年の節目だそうな。帰宅して我が仔と長い夜の散歩。

コメント
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