Il film del sogno

現実逃避の夢日記

せかいのおきく

2023-05-03 21:09:02 | 映画
5/3(水)晴れ
7:30起床。茶箪笥を整理して出た大量の食器(瀬戸物)を不燃ごみとして出す。散歩を済まして近所のファミレスで朝食。地下鉄で池袋へ出張りシネ・リーブルで10:35上映開始の邦画を鑑賞。先週末から公開。場内は高齢層中心に4割程度の入り。前段になるが、自宅の厠が水洗になったのは小学校の高学年だったと記憶。それ以前はバキュームカーが来て糞尿を吸い出していた。さすがに周囲に田畑は少なかったが肥溜めはあった。現代っ子は≪おわいや≫の存在を知るまい。江戸・安政時代を舞台にした、下肥買いの青年と没落武家の娘を中心としたお話。モノクロ・スタンダードサイズ・上映時間90分弱。陰翳あるキャメラと丁寧なセット・美術が素晴らしい。バイタリティある市井の人々、糞尿シーンも頻発するが、不思議と不潔感はない。陰惨な設定だが、ニンマリとさせるシーンも多い。監督(シナリオ)は阪本順治。黒木華、寛 一 郎、池松壮亮のアンサンブルが良かった。特筆すべきは坊主役の真木蔵人。職業に貴賎なし。懸想にも本来制限なし。これは年度ベストの一本を見せて頂きました。
コメント
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