いやあ、声こそ出さなかったが、笑ったあ!
サム・ライミが、お金も貯まったし、ちゃんと大人としてのお仕事もやったし、自分へのご褒美に撮った映画に違いない。
出だしのタッチからタイトルロールの書体、音楽、音量の大きさ、特撮のダサさ(霊媒館の助手の空中ダンスなど)、編集のぎこちなさ(さっきは手を上にあげてたじゃん、という突っ込み所多数)など、B級ホラー映画テイスト満載。
びっくりさせるだけで、グロさは一切なし(吐しゃ物は多いけど、不潔感なし)。
呪いをかける婆さんも強いが、呪いをかけられるヒロインの反撃もすごい! 負けてない!
なんで、ここまでこのヒロインは気は強いんだ?今までいろいろ苦労して、ここまで来たのに違いない。
これでもか!というバトルに噴き出さずにはいられない。ホラーのはずなのに、怖さゼロで、思わず笑顔になってしまう。
原案は、クレジットなしだけど、スティーブン・キングの小説「痩せゆく男」に違いない。キングの方は、夫婦仲も壊れるけど、こっちはより恋人との結びつきも強くなって、ヒロインも性格改善になって、明るい未来が広がるはずなのに、皮肉な結果に・・・。
まあ、だから面白いんだけどね。観た後、スッキリする映画だった。私はね。