週刊新潮に連載してた時、読んでなかったけど、チラッと見て、ずっとアフリカで活躍する日本人の話だと思ってた。
「INTERMISSION(休憩)」10分のある3時間半の超大作。なんで、邦画なのに「INTERMISSION(休憩)」なんだ? 「休憩」でいいじゃん。
予想してた通り、本を読んでるみたいだった。長い、大変良い小説をまとめた感満載。
しょうがないよね。その通りだし。やっぱり山崎豊子ってすごいよなあ、と再確認。
名前変えようがどうしようがJALの話だし、この時期、やっぱり経営陣上部と政治家がコソコソやってんだろうなあ、と思うよね。
最初に御巣鷹山が出てきて、一人で飛行機に乗った子供や、手帳に遺書を書き込んでいたお父さんの話が描かれてて、これで「フィクション」「実在の団体ではありません」と断られても・・・。もう、JALの話でいいじゃん。
世の中、主人公の恩地や国見会長みたいな真面目に働く人と、行天や政治家サイドの腹黒い人間とに二分されちゃうのかねえ。そして「2012」の方舟に乗れるのは後者の方かあ・・・。
ただ、最後の方の息子を演じる柏原君のセリフにあった「お父さんの頃とは時代が違う」は、その通りだ。組合の話も歴史的事実なんだろうけど、ピンとこないし、最近の会社の新人は、気に食わない事があるとすぐに辞めたり、会社に来なくなるのに、「辞めないで働き続ける」というのは、終身雇用の時代だったんだからそうなんだろうと思うけど、やっぱり理解はできない。また、ナイロビだよ~。辞めちゃえよ。または、奥さん一緒に行って、二人で遊び倒してしまえ~。
三浦友和も石坂浩二も良かった。山田辰夫もちょっとだけの出番だけど印象に残る。烏丸せつ子が客室乗務員のお母さんの役だった・・・。
で、松雪泰子役は何歳の設定? 一緒に組合で活躍してたのに、三浦友和が常務になったとき、まだ客室乗務員って?
あと、飛行機のCGが下手で・・・。ちょっとガッカリ。
実は知り合いの役者が出ていて(役名なし、セリフなし、でも渡辺謙の隣にいた)、その日の撮影が終わった時、渡辺謙の方から、そのた大勢の人の方にやってきて「今日はお疲れ様でした」と、頭を下げたんだって。役柄と同じ、良い人らしい。