落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「告白」

2010-06-12 01:38:53 | 映画

335612view015 今週興行成績1位だ。すごい! 他に大作がなかったからだろうけど、この地味なブラッキーな邦画がだ。

原作は既読。

「パレード」と同時期に読んだせいもあって、断然「告白」の方が面白かった。

映画は、バカな中学生が映像美で処理され、森口先生の復讐が「ドッカン!」と終わって、スッキリした内容になっている。YAHOO!のレビューの大半の感想とは違うけど、私はそう思った。

335612view016 中学生なんてあんなもんさ。

自分が中学生の頃を振り返っても。変な自我だけ確立されて、なんでスイッチを押すと電気がくるのか、今はいてる靴がどんなルートでここにあるかなんて事は思いも付かず、自分の事と狭い友人関係(その頃はそれを社会と思ってた)だけ偉そうに考えてたもんなあ。浮浪者を見て、今は「この人の過去は・・・」とか「明日は我が身かも・・・」と思えるけど、あの頃はねえ・・・・。

確かに人の命なんかなんとも思わないで殺す奴がいると思う。

335612view019 ←松たか子は、特にこの場面が凄かった。

完全に復讐の「鬼」となった森口先生が、一瞬だけ「飴」を見て正気に戻るんだが、また覚悟を決めて狂気の世界に行ってしまう感情の変化を、歩いていて一瞬泣き崩れて、また歩きだすんだすシーンで表現。

あと、最後のCG、凄かった。日本映画だってやればできるじゃん。爆弾で吹き飛んだ人間が、時間が逆行で人間の形になって、持っている紙切れまで再現される。

335612view010 ラスト、森口先生が修哉の髪を掴んで、キッチリ落とし前をつけたのはスッキリして良かった。

でも、これから修哉も直樹も、お笑い番組を見たりしてなんかの拍子に腹の底から笑う事が出来るんだよ。生きてるから。

死んだ愛美はもうできないのにね。

エンドロールで、挿入される空(雲)の風景が、美しく、なぜか3Dに見えた。

335612_100x100_013 ウエルテルをやった岡田将生。

東宝で見たからか、「告白」の上映前の予告でやった「悪人」「瞬 またたき」「雷桜」の3本共全てに出てた。

うまいかどうか「告白」では、良くわかんなかった。こんなに役者さんいるのになあ。不思議だ。

コメント
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