池袋の「古代オリエント博物館」で開催されている、「古代・メキシコ・オルメカ文明展」に行ってきた。
ラ・ベンタ遺跡の巨石人頭像(オルメカヘッド)が、ポスターなどのメインビジュアルに使われているが、さすがに重くて(予算的に)持ってこれなかったようで、展示品は複製品だった。でも、展示室に続く通路の脇に、実寸大のオルメカヘッドのパネルが、名前(番号)と共にズラッ並んでいたのが興味深かった。
前にメキシコに行った時には、ツアーで、ラ・ベンタ遺跡もメキシコシティの国立人類博物館も組み込まれていなかったので、オルメカ文明の実物を観るのは初めてだ。
紀元前1,500年頃から紀元前300年頃(終焉は適当)まで栄えた文明だが、展示している物も時代が長い。ので、ちょっとスッキリしない、時代的に幅のある展示物の集まりだ。
巨石人頭はネグロイドだし、他の土偶はモンゴロイドなんだが、そこら辺の謎についてはやっぱり言及してない。
ってか、なんでこのヘッドを作ったのか? 重いのに。
イースター島のモアイと親戚か? 時代はかなり隔たってるけど。
マヤの時代に近いレリーフ壁画(拓が多数展示されている)は、やっぱり正装したプレデターに見えるし・・・。
やはりメインの展示品のヒスイの仮面2点は、日本の能面に通じてるし。
また、儀式に使われたという事で数多く出土し、今回もたくさん展示されているヒスイや玄武岩などを美しく磨きあげた“石斧”って、ホントに石斧?
絶対、別の用途に使ったと思うんだけどなあ。あすこまで徹底的に磨きあげるか? 石斧を?
という訳で、やっぱり“謎”だらけの「オルメカ文明」だ。私が生きている間に解明されるのかな?
やっぱり、2,000円の展示会の解説パンフレット、買いに行こうかなあ。