原題: ABRAHAM LINCOLN: VAMPIRE HUNTER
まあ、その通りだった。
でも、副業でヴァンパイア・ハンターをずっとやり続けるのかと思ったら、途中で封印してた。もっと、昼は大統領、夜はガンガン、ハントする、不眠不休の男の話かと思った。
しかし、ヴァンパイアの諸君。なぜ、銀にあんなに弱くて、鏡にも映らないというオーソドックスな吸血鬼のはずなのに、太陽光線には全く平気で、あんなに昼間にどんどん活躍するんだ?
あんなに昼間に活躍できるなら、その身体能力を使えば、わざわざ奴隷の血を吸うなんて地味な生き方をしなくても、表舞台で人間に替って堂々と生きていけるんじゃなの?
日焼け止めクリームは塗ってたけどさ。現代の女性の方が、よっぽど紫外線対策がしっかりしてるんですが・・・。
ヴァンパイア映画としては、ヴァンパイアの悲哀がなくて、じゃあ、アクション映画として楽しもうとすると、CG処理が酷過ぎて・・・。人間のアクションを殺してしまう、哀しいCG処理じゃん。馬のシーンも、列車のシーンもねえ・・・。
う~ん、中途半端なので、アメリカの歴史映画として観た。ずっと北軍有利かと思ってたら、結構苦戦してたんだねえ。結論は、やっぱ南北戦争って、酷いな。自由を求めて独立したはずなのに、同じ国の中で、南と北に分かれて殺しあうなんて。両者合わせて、62万人の死者って・・・。62万人?
あの時代、移住してきて、やっと生き延びたり、生活基盤をどうにか築いた人々が、62万人も亡くなったって。リンカーンって、ヴァンパイアより、人間を殺しちゃったんじゃないの? ここまで揉めなくても、政治的決着をつけれなかったのかねえ。奴隷は解放したけど(とは言え1970年代まで差別は制度として残るわけで)、本当に優れた政治家だったんだろうか・・・。
ヴァンパイア・ハンターだったから、仕方なかったのかな? で、この映画ができたのか。成程。
脇役の人は、結構、脇役で頑張っている人達だった。でも、ドミニク・クーパー、「マンマ・ミーヤ」の時はもっと素敵だったのに・・・。
最後に、リンカーンが「劇場」に行くシーンで終わってた。