金・土曜日は21時まで開場してるので、土曜日の夜に行った。見辛い程ではなかったが、そこそこ混んでいた。
(左から「聖ドミティッラ」「毛皮をまとった婦人像」工房の仕事で「聖母子と聖エリサベツ、幼い洗礼者ヨハネ)
ルーベンスだらけだった。正式にはルーベンス工房だらけ。よくもこれだけ、集めたもんだ。というか、集められ程作品が多いって事なんだろうなあ。いろんな美術館から集められている。
アントワープのルーベンス工房には行った事があるので、ルーベンスが仕事をどんどん受注して、工房で大勢の弟子を監修しながら作品を世に出していたのは知っていたので、《ルーベンス工房》には馴染みがある。アントワープ大聖堂の絵の前で、倒れたポーズで写真も撮った。
特に、今回、絵画の発注はできないけど、話題の絵が見たい!という要望から作成された版画が多く展示されていた。アントワープの工房に、やたら銅版画の道具が並んでいたのは、そう言う訳だったのね。ルーベンスのチェックが厳しすぎて、銅版画の作家は、ルーベンスの暗殺未遂まで図ったという話もあるらしい。
←版画では、「アレクサンドリアの聖カタリナ」が凛としていてカッコ良くてお気に入り。聖カタリナはいろんな作家が題材にしているので、なんか親しみが湧いてきた。
版画って色がない分、みているうちに飽きてしまうんだが、ルーベンス工房のは見ごたえがあった。
で、当然と言えば、当然なんだが、他の専門画家と共同製作もしている。動物が得意な画家、風景が得意な画家にも書いてもらっているのだ。すごいなあ。やっぱ、ルーベンスって、芸術家としてもすごいけど、効率重視の経営者の面の方が強いのかな?
「ヘラクレスを打ち倒すアキレス」は、タペストリーの原画だそうだ。本当に、いろんな仕事を受けてたんだなあ。