シュワちゃんの10年振りの主演映画だ。見ないといかんだろう。期待はしないけど。
見たら、西部劇だった。そして「ジャンゴ」並みに血飛沫と肉が飛び散ってた。
舞台はメキシコ国境に隣接した、田舎町。高校のアメフトが、試合に出るので、町あげての応援で、町の中はあまり人が残ってない。この町から出ていけるのは、きっとこのアメフトの試合で目を付けられて、大学に推薦入学で進学できる若者だけかなという位の田舎。
ストーリーの進行に合わせて「真昼の決闘」ですか?というように画面下にはやたら時刻が・・・。
話はラスベガスからスタートしてるのに、FBIも人数不足のなのか、馬鹿すぎるのか、なぜかシボレーコルベットに追いつけず。
シュワちゃん演じる保安官とメキシコ系の小太り副保安官、田舎の副保安官なのに銃撃戦になって人を殺しても冷静なお姉さん(「マイティ・ソー」で浅野忠信と同僚だった女の人)、民間人2人が、殺しのプロの傭兵達や脱獄囚に立ち向かう。「真昼の決闘」と違って、熱い友情だ。
そして、FBIやSWATが敵わなかった、用意周到な敵に勝つ。
これじゃあ、アメリカで『銃規制法案』は通らないだろう。悪党からは、自分達を自分達で守らないといけなんだぜ。広~い荒野で、誰も助けに来てくれない。警察組織も、FBIも、軍も来ない。そりゃ、お婆さんだって、護身用に銃を手元に置いとく訳だ。
シュワちゃん、地元なので地の利を利用して、殺しのプロと戦うのかと思ったら、なんのヒネリもなく真っ向勝負。
シボレー+トウモロコシ畑の対決は、工夫があったけど、単に舞台に使われただけで、もうちょっとなんか欲しかったなあ。
フォレスト・ウィッテカー、せっかく出てるのに、なんだかなあ。傭兵のボスの、ピーター・ストーメアは、残虐な感じが良かったけど。
う~ん、メキシコ国境に近い田舎町の雰囲気はとっても良かったんだけど、なんか戦い方にヒネリが足りないのよねえ。
この役、シュワちゃんと同じ歳の65歳のクリント・イーストウッドで観たかったなあ。