桜坂洋の原作が、この題名だからなんだが、私は言えない。「Let it go」を「レリゴー」と言える最近の人なら、すらすら言えるのかな? 映画の原題は、EDGE OF TOMORROW。こっちの方が、スッキリしてるし、覚えやすいんだが・・・。桜坂洋の小説の題名の方が、客が呼べるのかな?
タイムループのSF映画なんだが、やはり「ゲーム」世代だからでしょうか? すぐに「リセット」しちゃうんだよ。多分300回以上だな。
地球が宇宙人に襲われて、このままでは人類全滅。
で、なぜか、広告代理店でプレゼンしてた元サラリーマンのトム・クルーズと、バリバリの女兵士と、怪しげな科学者の3人だけが、敵の弱点に気が付くんだよ。
人類70億人いて、どの国も必死に防衛に努力してんのに、この3人だけだよ。
そして、この3人だけで、地球を救うのだ。たまたま、死んじゃってもある地点(時間)に戻って生き返る能力を身に付けたトム・クルーズが頑張る。主人公だからな。
死ぬ事でリセット」して、ゲームを少し進んで「ニューステージだ!」って、喜んでました。
精神的ダメージは、相当なはずなんだが・・・。目の前で同じ人が何回も死んで行くんだよ。普通は、狂うと思うんだが。でも、そんな事は、どうでもいいらしい。全然、へこたれず、トム・クルーズはどんどん、パワーアップしていく。体力は変わらないはずなのに、力持ちにもなっちゃうぞ。
タイムパラドックスによりパラレルワールドが発生しても、どうせ人類は滅んじゃうんだからいいらしい。最後に敵をやっつければいいんだから。う~ん、やっぱりゲームだ。昔のSF世代の私には、このドライな感じが羨ましい位だ。
最後は、トム・クルーズの爽やかな笑顔で終わる。もう、50歳過ぎてるのに、まだアイドル扱いなんだ。
観て、損はないよ。雰囲気は「スターシップ・トゥルーパーズ」と「バタフライ・エフェクト」を足して2では割れない感じだから。ロンドンのトラファルガー広場に、本当にヘリを着陸させたり、ロケもセットもCGも見事だし。
ラストももちろん、予想通りだけど、ちゃんとドキドキさせるし。