豪華キャストだもんなあ。アカデミー賞の授賞式みたいな登場人物達。
1930年から2023年の話し分の登場人物を全て捌きながらの、それでいてちゃんとした映画になっているストーリー。お疲れさまでしたm(_ _)m
観る方も「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」以外をちゃんと観てないと、話について行けないぞ。ジーンを見つけて、うれしそうにしてるウルヴァリンのプラトニック・ラブさ加減も、今までのを観てないと笑えないぞい。あと、若い自分自身を心配する、マグニートとチャールズ。特に飲んだくれのチャールズも可愛い。
前回観た「オール・ユー・二―ド・イズ・キル」に続き、またもタイムワープ(タイムトラベル?タイムスリップ?最近は何と言うんでしょう?)物です。タイムパラドックスによるパラレルワールドは発生せず、うまく着地します。元の肉体に精神だけがうまく戻ったみたい。
でも「大河に小石を投げても流れは変わらない」説を私は支持するので、やっぱり、ミュータントを含む人類の先行きは不安だ。
前にTVで、歴史学者が言ってたもん。
「歴史は1人や2人で変わるのではない。大勢の意思や方向性が、たまたま1人の歴史に名を残す偉人を生むだけだ。だから、その人を殺しても、年代は多少後になっても同じような人が出てきて、結局大きな流れの歴史は変わらない。」こっちを支持します。
「ターミネーター」だって、未来は変わらなかったじゃない。
キャストの中では、若きマグニートを演じるマイケル・ファスベンダーが良かった、「悪の華」の主役より、こっちの方がカッコ良かった。
あと、すっかりミスティーク(まあ、変身前の“レイブン”なんだけど)の役を取ってしまった(最初の3部作は全身特殊メイクのレベッカ・ローミン。今回の“ミスティーク”は誰なんだろう?)ジェニファー・ローレンスは、他に活躍する女優さんがいないから、目立ってた。きれいだった。
ってか、ハル・ベリー、あんだけか。老けたな、やっぱり。
マグニートとチャールズの生涯を通しての、奇妙な友情。そこにレイブンことミスティークが加わった、ややこしい三角関係。だからと言って、悲しい過去があるとはいえ、なぜそこまでマグニートが人類撲滅に拘るのか・・・。ほっとけばいいのに。
マグニートのせいで、ミュータントvs人類の話がややこしくなる。まあ、だから映画は続くんだけどね。まだ、続くのかな? 役者は本当にミュータントではないので、そろそろ“老い”が・・・。