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ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』

2021-02-20 14:18:58 | 舞台

「プラチナチケットが取れました!」と言う友人に誘われて行ってみた。

友人はテンションが高い。追いつかないと、と思い、公式HPを見る「ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』|梅田芸術劇場」

私は国際フォーラムCに観に行くのに、梅田芸術劇場って?と思ったら、主催が梅田芸術劇場なんだ。

で、ミュージカル・ゴシックって? 明確な定義はないらしい。「死、廃墟、神秘的、異端的、退廃的、色で言えば「黒」といったイメージである。そのような現在流布している多様なゴシックの表象は、歴史上ゴシックがもともと意味していたものとは必ずしも合致しない。総じてゴシックという言葉は多義的で曖昧であると言える。」Wilipedia

萩尾望都の1972年からの「ポーの一族」はリアルタイムだ。1980年位まで出版された単行本やらイラスト集はいまだに持っている。ロンドンのピカデリーサーカスに行くたびに、エドガーが来るんじゃないかと思ってしばらく佇む。今回、読み直したら、セリフを怖いくらい覚えてた。若い頃の記憶力は素晴らしい。

2月16日。この時期にミュージカルが観覧できるだけでありがたい。開演時間は1時間早まって、午後8時には終演というスケジュール。宝塚ベースに劇団四季が加わって、リピーターやファンの中で観覧。

エドガーを演じる、宝塚出身の明日海りおは、代表作だけあって、どう見てもエドガーにしか見えない。性別も、年齢も、国籍も、人間かヴァンパネラかも超越した、エドガーそのもの。そりゃ、当たり役になるわ。

この相手役を引き受けた、千葉雄大君の勇気に拍手だ。向こうはミュージカルのプロで、エドガーは当たり役。彼の童顔の可愛らしさだけでは、勝負にならない。他の出演者もバリバリのプロだ。「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」の千葉雄大君のイメージがまだ新しい私。まあ、アランの役だからたどたどしくても、ぎこちなくてもいい役とはいえチャレンジする精神に尊敬。それでいいじゃん。

それより、中村橋之助の、通らない声に驚いた。

涼風真世はやはり別格。

全体的は、よく、まとめたなあという感じ。舞台向けにちょっとアレンジした「ポーの一族」にエドガーとメリーベルの出自プラス、時代変更した「ランプトンの肖像」をちょっと加えた感じで。よく、まとめてるけど、「ポーの一族」を読んでいない人にどこまで理解できるんだろう?

万人ウエルカムって感じの舞台ではないなあ。

あと音楽が、もっとメインの歌をリピートするとか(一応してたけど)、分かり易くするとか。衣装と舞台装置が良かったので、舞台を観に行った気分にはなったけど、あんまりミュージカルを観た気分にならなかった。まあ、これで完成品だから、私がゴチャゴチャ言ってもしょうがない。

追っかけている人は、この後の名古屋も(なぜか公式HPには記載がない。どんな仕組みになってるんだろう?)観に行くらしい。

公演後の観客の退場が、蜜を避けるための規制退場だった。東京ドームのコンサート後みたいだった。早く東京ドームでのライブにも行きたいなあ。

コメント
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