アメリカのアカデミー賞作品賞候補になった。
でも、起承転結がはっきりしたハリウッド映画やお馬鹿なホラー映画好きの私にはハードルが高いんだよなあ。まず、カンヌ映画祭での受賞作というのが、何本か観たけど合わないし。欧米で評価される邦画って、やたら「間」が長いし。それで、丸々3時間かあ。辛そうだなあ。
それに「観る人を選ぶ映画」らしい。
でも、思い切って行ってみた。
結果、選ばれなかった私。やっぱり長い。
各シーンがじっく~~~~~り描かれる。芝居1本作るのに、演出家が2ヵ月以上拘束されるので、それに比べたら3時間なんて短いんだろうけどさ。
「ワーニャ伯父さん」や「ゴドーを待ちながら」が効果的に使われてる。すごい使われてる。
確かに西島秀俊はうまい。でも、予告でやってた「シン・ウルトラマン」の方が楽しそうだった。
岡田将生が、自動車の中で話すシーンは、良かった。顔のアップとセリフだけで、あんなに表現できるのかと感心した。
主人公の芝居が、国籍を超えているメンバーで編成されてるのが、今の時代に合ってるのかなあ。広島が舞台だけど、原爆ドームの話は出てたけど、1回も映らなかったなあ。
広島の映画祭のプロジューサー(?)の女の人が、柔らかい物腰で、素人のような話し方なのに、きちんとプロジューサーとして仕事を遂行していくのが面白かった。
「それでも生きて行こう!」と「ワーニャ伯父さん」のラストシーンで、この映画の言いたいことがきちんと伝わるんだけど、なんで、最後に女性ドライバーが、主人公の自動車で韓国にいるのかが分からなかった。あの自動車、もらったのかな? 犬はあの韓国人夫妻の犬? それとも、主人公と韓国に来たのかな? 父と娘みたいな関係だったけど、男女の仲になったのかなあ。まあ、明るい表情をしてたけど。
「ハウス・オブ・グッチ」の2時間40分は、あっという間だったのに。