落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「ルーム」

2016-05-12 21:58:46 | 映画
ママを演じるブリー・ラーソンがアカデミー賞主演女優賞受賞。なるほど。
20代で脱いでないのに、主演女優賞かあ。
まあ、正直ちょっと地味だな。



テーマはかなり難しい。
17歳で誘拐され、「部屋」に監禁されてレイプされて、身ごもった子供を育てる。毎週金曜日に誘拐レイプ犯が運んでくる食糧や生活用品が生き残るための全てだ。



後から、他人はいろいろ言うけど(ああすれば良かったのにとか)、自立してる女が監禁されるのと、まだ保護者が必要な女の子とが監禁されるのでは全然話が違うからなあ。
よく、誰にも聞く事なく、一人で子供産んで、育てたなあ。白人は、産んでからの回復が日本人とはまるっきり違うとは言え。その間もレイプ犯は来る訳だし。



映画の構成は、「部屋」から出るまでと出てからが半々。

「部屋」から出てからは、ママかジャック(子供)のどっちがメインか良く分からない。どっちつかずで。
ジャックは、最初は生まれて初めての階段で動けなかったのに、どんどん適応しだして、ついには友達も出来て遊びだす。おばあちゃんに「大好きだよ」という場面では、涙がこぼれるよん。で、こんなふうにジャックがどんどん適応している間、ママは適応できず自殺未遂で入院しているので
画面に出てこないのよん。親はなくても子は育つ!という事か? と、映画のテーマとは真逆だな。



マスコミの取材に応じたり、最近の実際のアメリカの事件とも被るし。かなりの額のお金がもらえるみたいな話が出てた。そうだよね。弁護士やとったり、カウンセリングに通ったり、お金かかるしねえ。
実家、金持ちで良かったよなあ。



孫を受け入れられない、ママのお父さんの気持ちも分かるよね。
不思議なのは、ママがあっさりと母親の再婚相手のレオを受け入れてたけど、大人の男は父親と誘拐レイプ犯しか知らないのに、良く恐がらず受け入れたなあ。普通、ダメじゃないかなあ。

とにかく、ジャックの可愛さにいろいろ救われた映画だった。



ラストは良かった。

で、逃げ出したジャックに何かおかしいと気が付いた青年に敢闘賞!
緊急性に気が付き、意識朦朧のジャックから必要事項を聞き出すと本部に的確な指示を与えて、ママを救いだした女性の警察官に、GOOD JOB賞と副賞でオスカー像をプレゼント!
ママ、結構行き当たりばったりジャック脱出作戦(?)で、この2人がいなかったら映画にならなかったじゃん。






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