原題:THE OTHER BOLEYN GIRL
アン・ブーリンと言えば、ロンドン塔の幽霊の一人で、首がないまま歩き回ったりする有名人。処刑されたロンドン塔の広場の一角に「ここでアン・ブーリンが処刑された」って鎖で囲ったプレートがあったような・・・。
この映画は、そのアン・ブーリンの姉妹(映画では妹)と兄弟(映画では弟)の3人にスポットを当てた構成になっている。(そういう本を原作にしてるらしい。)そう、「ブーリン家の姉妹」だけでなく弟も仲間に入れてあげて欲しい。子供時代に3人で無邪気に遊んでるシーンからスタートするし。巻き込まれて悲劇に終わるのは弟も含まれるし。
映画自体は、分かりやすいホームドラマみたいだった。「エリザベス」や「恋に落ちたシェークスピア」みたいに、16世紀のロンドンの感じが伝わってこないんだよなあ。あんまり歴史物という感じがしない。衣装はきれいだったよ。やたら姉妹でお揃いの生地で色違いのドレスを着たりして、二人まとめてのコーディネイトで。
原題のTHE OTHER BOLEYN GIRLは、前半は妹の陰に隠れてしまうアン、後半は女王から反逆者として処刑された有名人アンに代わって生き残って後のエリザベス一世を育てるメアリーの事なのかな。主人公の二人は、いい味出してました。あと叔父さんも。
子供3人が、黄金色の草原で無邪気に戯れるシーンが冒頭とラストシーンなんだけど、なんかそのまま「エリザベス」に続く感じがして、「エリザベス」シリーズのプロローグのような映画だった。ん~65点位かなあ。
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