礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

ホンダドリームC70型を論評する

2025-03-06 00:02:13 | コラムと名言
◎ホンダドリームC70型を論評する

 部屋の片づけをしていたところ、古いバイク雑誌が出てきた。『オートバイ』の1958年2月号。だいぶ前のことになるが、国分寺駅の東南方にバイク関係資料に特化したの古書店があった。たぶん、そこで入手したものだったと思う。
 同誌には「メーカーの言・ユーザーの言」というコーナーがあり、この号では、メグロ号全車種とドリームC70型とが、論評の対象になっている。
 当ブログでは、このあと、ドリームC70型について論評している部分(47~55ページ)を紹介してゆきたい。

      ド リ ー ム
    本田技研工業株式会社(東京都中央区八重洲5の5)

 C70型  OHC2気筒  250㏄

メーカーの言
 4サイクル 2シリンダー 250㏄ 【略】
 オーバー ヘッド カムシャフト(OHC)形式 【略】
 上・下分解式クランクケース  【略】
 ドライサンプ潤滑方式  【略】
 バッテリー点火方式   【略】
 湿式多板クラッチ    【略】
 変速装置(トランスミッション) 【略】
 キックスターター(始動装置)  【略】
 キャブレターのシールド式取付法 C70型はキャブレターをフレーム内部に格納して防塵効果を上げています。
 2サイクル・エンジンの如く,構造的にキャブレターを下方に取り付けられるものと異つて,4サイクルエンジンで特にオーバーヘッドバルブ型式のものは,構造から云つて上部にキャブレターを取り付けざるを得ませんので,スタイルの点から見ても一般に困難とされていました。
 C70型に於ては,それを,フレームの内部に入れカバーにてシールドすることによつて見事に解決しました。外観も非常に美しく,泥雨塵埃を防げるので摩耗破損の心配なく,キャブレター自体の寿命が長くなることになります。キャブレターが外部から見えることはエンジンをコンパクトな感じにし,車体全体の美観を増しています。〈47~50ページ〉【以下、次回】

 本日、紹介したのは、「メーカーの言」の前半部分である。この「メーカーの言」において、メーカーである本田技研工業は、ドリームC70型について紹介・説明しているわけだが、特にその「メカニズム」について説明が、詳細をきわめている。ただし、ここでは、「キャブレターのシールド式取付法」以外の説明は割愛した。
 なお、キャブレターの説明の中で、「キャブレターが外部から見えることはエンジンをコンパクトな感じにし」とあるのは、原文のままである。文脈からすると、ここは、「キャブレターが外部から見えないことはエンジンをコンパクトな感じにし」とあるべきではなかったのか。

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