晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

我田引水?

2016-01-25 06:36:04 | 社会のこと
テレビなどのトップ報道は雪や凍結による都会や西日本地域の混乱ぶりを伝えています。
日本全土を覆った寒波は南国の奄美大島にまで100年ぶりに雪をもたらしました。
まだ1月下旬ですので油断なりません。
こちらの朝は寒いが薄っすらと積もった程度です。

昨日は午後からは都道府県対抗駅伝で愛知がアベック優勝したり、
琴奨菊が10年ぶりの日本出身で優勝したりテレビ漬けでした。


昨日の新聞に興味深い記事(コラム)が載っていました。
とかく安倍首相の演説や言動は調子が良すぎて、
聞く前に答えが分かっているようでウンザリなのは私だけでしょうか。

首相はよく郷土の偉人や先人の行動とか言葉をたとえ話をします。
山口生まれの詩人の金子みすゞさんが詠んだ詩を一億総活躍社会の説明で使っています。


わたしと小鳥とすずと  

  わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

筆者によれば安倍さんは一億総活躍社会を分かり易く言ったつもりだが、
よく本を読む安倍さんにしてはどうやら正反対のたとえ話であったようです。

政治家はよく失言の言い訳に前後の文脈を聞いてもらえば本心でないとおっしゃるが、
金子みすゞの生き方や詩の全体に流れる思いとは真逆でないかというものです。

耳ざわりのいい言葉を何でも使うと有名人であればあるほど、
いや一国の首相たる人はその代償は大きいですよ。




コメント (6)
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