晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

来月取材を受けることに

2022-10-28 06:19:12 | じねんじょ
今日からは七十二候の一つ『霎時施(こさめときどきふる)』です。
霎時施とはぱらぱらと通り雨のように雨が降りはじめる頃のこと。
雨が降ったかと思えば直ぐに青空が顔を出します。
夏の夕立のような勢いはありません。
初時雨は人々や生き物が冬支度をはじめる合図だと言われています。
 
いつ降るかいつ止むのかまったく読めない時雨に、
人々は人生や心を重ねていました。
そのことは「時雨心地(しぐれごこち )」という言葉にも表れています。
時雨心地は時雨の降りそうな天気のことも指しますし、
涙のこぼれそうな気持ちのことも指します。
晩秋でもあるこの季節には、
空も心もいつ涙が降り出してもおかしくないような時期だといえるでしょう。

霎時施(こさめときどきふる)の期間である 10月30日は初恋の日です。 
それは島崎藤村の詩である初恋が発表されたのが、
明治29年の10月30日だったからとのこと。

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
 
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり

わがこゝろなきためいきの
その髪の毛にかゝるとき
たのしき恋の盃を
君が情に酌みしかな
 
林檎畑の樹の下に
おのづからなる細道は
誰が踏みそめしかたみぞと
問ひたまふこそこひしけれ

素晴らしい詩ですね。
舟木一夫が情緒感たっぷりに歌い上げています。

来週の1日(雨天時は7日)に我畑で自然薯の取材を受けることになりました。
幼児の食育情報誌ということで、
愛知県版は10万人のお母さんに読まれているとのこと。

今年は早枯れして大きめのが少なくて、
連れてくるカメラマンのご期待に沿えるか心配ですが、
「夢とろろ」を多くの人に知らせるいい機会です。
昨年はテレビの生中継だったためそれなりに緊張したが、
今年はインタビューと写真撮影です。
大丈夫でしょう。

< 時雨の空遠きし初恋想う >
コメント
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