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2019.2.23 『鳥越山』(669m)~『樺戸山』(890m)~『844m峰』  純白の美しき樺戸山地!

 この週末は土日とも自由なので、

久しぶりに二日通して登れる。

 

 昨日の夕方Hiromiを拾って浦臼町に向かった。

今年に入って初めての車中泊を予定した。

もう夜間の最低気温も-10℃くらいとなったので、

エンジン始動が心配なハイエースでも問題ない気温となった。

そしてこのブログで何度も言ってきたが、

私は早朝起きてすぐ運転することを好まない。

加齢とともに早起きするだけでも辛いのに、

眠い目をこすりながらの運転は更に辛い。

それでできるだけ前泊登山としたい。

19時前には予定の札的内川に沿う農道の、

除雪終点に到着し、冷たい「のどごし生」を流し込んだ。

この時点で外はぬるく感ずる風が吹いていたものの、

深夜から早朝にかけてはかなり冷え込み、

車の窓ガラスがガリガリに凍りついていた。

 

 今朝7時スタートで、まずは『鳥越山』を目指した。

積雪期になると登りたくなる山がいくつもあるが、

この樺戸山地の山々は特に親しみがあり、

何度登り歩いても飽きることがない。

余談だが、車の中で寝ていた朝方、

右肩が痛くて目が覚め、しばらく眠れなかった。

最近腕をグルグル回すと痛みを感ずる右肩だ。

64歳になって、今更50肩でもあるまいに・・・

 今週に入って気温が一気に上がり、

昼夜で寒暖を繰り返した地面の積雪がよく締まった。

従って二人ともスノーシューを小型に切り替えた。

まだ厳冬期の名残の中で、

スノーシューを小型に変えたのは初めてのことだ。

通常は3月に入って中旬頃切り替えてきた。

よく締まってカリカリの雪面は歩きやすく快適だ。

ラッセルの交代も必要なく、

前を歩きたい方が歩く。

林道をショートカットして進み、

林道終点近くで尾根に取り付く。

この辺りはHiromiが前を歩いていたので、

取り付き点がわかるかだまって見ていると、

問題なく林道から尾根に取り付いた。

Hiromiももう何度も登ってきた『鳥越山』だ。

おおっと、そのHiromiだが、

今日は頭から頭巾をかぶっている。

その姿はまるでISの女性戦士のようだ。

そのいでたちに最近買った高価なサングラスを付けると、

なんか美人に見えるんだよねえ!

ん?

顔の殆どを布とサングラスで覆っている美人??

 尾根に取り付いた頃からガスがかかり、雪も舞いだした。

スタートしてしばらくは素晴らしい晴天だったのに。

なんだかテンションが下がり、

「こりゃあ鳥越山で撤退だな」という思いがよぎりだした。

ところがいよいよ『鳥越山』の頂上部が見えようか、

という地点まで登るとまた晴れだした。

そして『鳥越山』最後の登りは素晴らしい青空に向かってだ。

9時15分、『鳥越山』。

先程まで雪を降らせていた黒く悪い雲が、

東へ去って行くのがよくわかる。

『鳥越山』で撤退することを避けられたことに感謝し、

次なる目的の『樺戸山』に向かって歩を進めた。

ここからしばらくは南に『三角山』(708m)が見える。

そしてその右手には同程度の高度の鋭鋒が二座。

以前からそのピークに立ちたいと思っていた。

それで今日はいささか迷ったものの、

予定通り『樺戸山』を目指すことにした。

しかし前述の二座は近いうちに目指してみよう。

 『鳥越山』から『樺戸山』に向かう尾根上には、

二つの顕著なピークがある。

「770」と「794」。

この二つのピークには急登を経て立たなくてはならず、

雪質が悪いと大変難儀することになる。

今日はちょっと滑るものの、

わりと楽にクリアすることができた。

そして高度を上げて『樺戸山』に近付くにつれて、

またガスがかかり雪が降りだした。

 10時30分、『樺戸山』。

空模様がめまぐるしく変わる。

天気が良ければ『隈根尻山』にも登ろうと思っていたが、

スルーすることにして『844m峰』を目指した。

『樺戸山』から進行方向にはガスがかかり、

せっかく見えるはずの景色を見られず、

がっかりして歩いていると、おおーっ!

また晴れだした!

先ほどスルーした純白の『隈根尻山』が美しい。

そこでHiromiが一言。

「こんなに晴れてたら登ったのに・・・」、ねえ~っ!

 晴れた稜線状の尾根歩きは楽しい。

ただ、雪をかぶったクレバスがあちこちに隠れていて、

何度はまっただろう?

しかしいずれも浅かったので問題はなかった。

そんなクレバスを警戒しながらも、

美しい風景を楽しみながら歩き、

11時25分、『844m峰』。

この頂からの下りがHiromiにとっては辛い。

狭い尾根の上斜度があるのでビクビクだ。

それでも初めてスノーシューを外すことなく、

危うい箇所は尻滑りでごまかして乗り切った。

振り返ると見事な東壁だ。

 その後は尾根をCo.760まで登り返し、

南に下る尾根に乗り換えて下降した。

この尾根の途中は『五森山』だ。

『五森山』でちょうど正午となったので昼食。

昼食後は尾根から尾根へとつなぎ、

淡々と下って農道の最終人家裏手に当てた。

この地点でちょうど一周してきたことになる。

そしていつも言うが、素晴らしい周遊ルートだ。

13時50分、駐車地。

二人して大変満足できた山行に、

「サイゼリヤ」で乾杯といきたかったが、

明朝も早いので自粛することにした。

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