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2019.9.8 『632m峰』(点名:久茶運内)  旧万字炭山の山に足を踏み入れる

 夕張市の『鳩ノ巣山』の北側には、

栗沢町万字までの間に低山帯が広がっている。

それを地形図で見ると、

500~600mクラスの標高を持つ山々が林立している。

以前からそれが気になり、

いつかそのあたりに足を踏み入れ、

どれかのピークから下界を眺めてみたいと思っていた。

そしてこの度それを実施してみることにした。

狙ったのは『632m峰』。

地形図から拾ったそれは、

万字の旧市街地から林道が頂上まで続き、

頂上を経て更に奥へ伸びていることがわかる。

林道が頂上を通っていることを幸いとし、

挑んでみることにしたが、

林道というのは天変地異で常に状況が変わるため、

半ば出たとこ勝負的な不安がある。

 

 昨日の朝5時に夕張の車中泊地で、

設定しておいたアラームに起こされた。

ところが眠くて眠くて、まだ寝ていようかという気になった。

しかし、外は前日と打って変わって晴れ模様。

それに即されて起床した。

だがHiromiは全く起きようとしない。

「おい、起きれ!」。

 

 峠を越えて万字に下り、林道入口に着いて驚いた。

そこは万字の墓地だった。

墓地の奥に林道の入口があったのだ。

墓地のおかげで舗装された駐車場を利用させてもらうことができた。

 

 6時30分、林道ゲートを越えて入山した。

この林道が誠に心細い限りで、

ウエットな路面に草がぼうぼうだ。

朝露に濡れた下草で靴やスパッツが濡れる。

そして気色の悪い草の実が短パンや脚に付く。

そんな煩わしさに耐えながら歩を進める。

荒れた林道は長い間標高が300m前後にキープされている。

林道分岐を3つ越え、一旦標高を落として登り返すと、

Co.320で広いところに出た。

伐採されたあと植林された大地だ。

伐採はどうやら昨年だったようだ。

ここから林道は斜度を増して高度を稼ぐ。

そしてCo.480で再び伐採跡に出る。

左斜め前方には「504mP」が見えている。

伐採されたあとの風景は私もHiromiも好きだ。

広くて遠くまで見渡せるのがいい。

その後は伐採跡の中を林道が伸びていくことになる。

歩を進めるほどに驚きが広がる。

その伐採跡のなんと広大なことか!

進み行く林道の右も左も遠くまで伐採風景が広がる。

この伐採された風景がなかったら、

ただただ見通しのきかない林道を歩いたことだろう。

進行方向には目指す『632m峰』が見えている。

伐採風景に出くわしてからは、

視界を遮られることなく、

最後の登りも伐採植林された中を歩いて少々林道を詰め、

8時30分、『632m峰』。

ここまでちょうど7kmの行程だった。

天気がよく、夕張山地や樺戸山地の山々がよく見える。

ここからこの景色が見たかったのよ~っ!

う~ん、満足・・・

満たされた気持ちで、また広い風景を楽しみながら下山を開始した。

下山途中で私が用を足しているあいだに歩を進めたHiromi、

その先の分岐で下山とは違う方に入ってしまった。

鈴の音がどうも違う方から聞こえていたので、

大声で声をかけて呼び戻した。

その後も分岐が現れるたびに「どっちだ?」と問うと、

だいたいが間違っている。

なんか一人で歩かせるのが怖いよねえ・・・

 

 10時20分、駐車地。

この時点での気温が33℃!

暑い暑い!

汗だくで後片付けをし、車を走らせてカーエアコンで涼んだ。

エアコンてホント気持ちいいなあ~

 今週も時間的余裕をもって帰宅。

そして夕方に「サイゼリヤ」で乾杯!

『632m峰』ははっきりとしたピークを持つ山だったので、

Hiromiと一緒に調べてみると、

「久茶運内」という点名がついていた。

なかなかいい山だったなあ。

いずれまた登ることになる山の一つだ。

 

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