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2022.12.3 『馬追』(うまおい・229m)  空を見上げながらの林道歩き

 

 先週末の土曜日はHiromiが出勤日だったので、

燃料代節約の意味も込めて、

近くの馬追丘陵に出かけた。

このところ冬型の気圧配置が続くので、

私が住む江別市から北側の空は、

びっしり雪雲に覆われ、

積雪量がどんどん増えている。

 長沼町で道々1008号線を、

由仁町古山方面に走り、

「馬追丘陵」の長い尾根を乗っ越す辺りに、

「由仁林道」の入口があり、

ゲートが設けられている。

道々の向い側に駐車し、

ゲートを越えて「由仁林道」に入った。

すると早速トドマツの幹に、

私が生まれた年の「人工造林地」標識が現れる。

以前にも触れたが、

この昭和29年にはここ長沼町で暮らしていた。

そして続いて現れたのが、

昭和62年の標識だ。

この年に転職して滝川市から江別市に越してきた。

娘が小学1年生で息子が就学前だった。

そこで家族の暮らしが一変した。

懐かしいことをいつも思い起こさせてくれる、

「人工造林地」の標識だ。

 

 林道を歩いていると、

上空を旅客機が飛んで行く。

それもかなり高度が低い。

旅客機は南の本州方面からやってきて、

千歳空港東側の安平町上空を飛び、

北上して栗山町から長沼町上空で左に大きく旋回し、

南下して千歳空港に降りていく。

従ってこの辺りの山を歩いていると、

頻繁に航空機を目にすることになる。

しかしこの約3年間は、

コロナ禍で飛行機の便数が極端に減っていた。

ところがこの日は驚いた!

上空を飛んで行く飛行機が、

視界から消えてエンジン音だけが残っているところに、

東から次の飛行機のエンジン音が聞こえ、

あっと言う間に機体が視界に入ってくる。

そしてその飛行機のエンジン音が消えないうちに、

また次の機影が現れる。

これには驚いた、超過密ダイヤだ。

航空管制官は緊張が解けないだろう。

退屈な林道歩きで、

思いがけなく興味をそそられる光景が続いた。

但し、空を見上げて飛行機ばかり眺めているのは、

この暇な爺さんくらいだけどねえ・・・

 林道の前方に「馬追」の頂上部が姿を現すころ、

林道脇で目についた「人工造林地」標識。

昭和47年だ。

昭和47年と言えば私が高校3年生で、

陸上競技のハンマー投げの練習に打ち込み、

人生の中で最も体力があったころだ。

その体力があれば、

登れない山はないだろう。

昔の話しだ・・・

 詰めは林道から伐採地の作業道に入り、

わずかな距離の藪漕ぎを経て、

三等三角点「馬追」

誰か訪れた人がいるようで、

標石周りの笹が刈られていた。

 下山は同ルートを引き返す。

そして林道を歩きながら、

また飛行機がやってくるたびに空を見上げる私。

飛行機によって変化する高度や、

航路が面白くてついつい目で追ってしまう、

好奇心いっぱいの高齢者。

そのおかげで歩き慣れた林道を、

退屈することなく戻って駐車地へ。

その時点で11時を過ぎており、

予報通り雪が降り出した。

 

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