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2022.12.2 『本安平』(215m)~『郡界』(283m)  また銃声だ!

 

 北海道にとうとう冬がやってきた。

12月の声を聞いた途端、

1日は一日中気温が氷点下のままの、

「真冬日」でスタート。

この朝までに降り積もった雪が融けない。

 今週も4日間の出勤だった。

このまま週4日出勤で締めくくりそう。

ぜひともそう願いたい。

 今朝家を出て三笠に向かおうとしたところ、

私が住む江別市から北側の空は、

分厚い雪雲に覆われていた。

それに対し南側は青空だ。

それを見て急きょ変更し、

由仁町川端地区に向かった。

車が進む前方の空は、

ちょうど雪雲と青空の境目だった。

この境目より北側では、

この二日間でずいぶん降雪があったようだ。

私の住まい辺りにあった雪は、

江別市を抜けるとなくなり、

乾いたアスファルトの上を、

南幌町~長沼町~由仁町と駆け抜けた。

そして川端地区の農道を最奥まで入って駐車。

 家を出た時に-7℃だった外気温が、

ここまで走っても-6℃だった。

その中をスタートして、

チェーンゲートから「クオベツ支線林道」に入った。

いつも施錠されている鎖が、

この度はダラリと地面に落ちたままだ。

エゾシカ猟のハンター向けに開放しているのか、

あるいはだらしないハンターが、

出入りした後施錠せずに立ち去ったか?

 ここは北の空を覆う雪雲の影響がなく、

抜けるような青空が広がっている。

そんな空の下、

寒さは厳しいが気持ちよく歩いて、

ショートカットして伐採地に出た。

そして広い風景を眺めながら上部林道へ。

上部林道に上がっても、

伐採地が続いて気持ちがいい。

初冬の柔らかい日差しがたまらない。

 伐採地が過ぎてすっかり葉が落ちた、

広葉樹林の中に林道が続く。

するといつもの人工造林地の案内板が目についた。

それによるとここは国有林ではなく、

北海道有林であることが分かった。

そして植林年が「昭和56年」と記されていた。

昭和56年と言えば、

私の娘が生まれた年だ。

当時のことが様々よみがえってくる。

めんこかったのよねえ!

その娘も41歳になり、

年が明けると間もなく42歳になる。

結婚に興味がなく、

独身生活を謳歌している。

いつもながら色々なことを思い出させてくれる案内板だ。

 ゲートから3kmほど歩いて、

藪の尾根に取り付いた。

藪の中を1kmちょっと歩いて、

「本安平」を目指す。

籔はまあまあの濃さだが、

笹の背丈が低いので、

進行に大きな支障はない。

足元に倒木や枝が多いので、

ゆっくり慎重に歩き、

あと100mほどでピーク、

と言う時だった。

「バン!!」。

銃声だ!

どうやら一本北隣りの尾根を、

乗越した辺りから聞こえたようだ。

近い!

迷うことなく体を翻して撤退開始。

今年はハンターとのニアミスが多い。

ハンターからこちらの姿が視認できぬよう、

山影に入って移動して林道に下った。

 林道を戻る途中、

再び藪に入ってもう一つの三角点を目指した。

そしてピークに立って標石を探す。

しかし意味不明の標石を発見したものの、

四等三角点「郡界」の標石が見つからない。

いや、このピークはまだ発砲のあった地点に近く、

落ち着かなくてのんびり探してはいられない。

間もなく捜索中止!

藪を漕いで登路とは逆の、

北側の斜面に出た。

すると藪はほとんどなくなり、

楽に下って別の林道に下り立った。

これを駐車地方向に歩くと、

1kmちょっとでゲートに出て駐車地だ。

これで周遊ルートを締めくくったが、

ハンターの存在に恐怖したことは、

どうにも後味が悪い。

 

 

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