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2022.12.9 『支安平奥』(364m)  コズからオファーが・・・

 今週も月~木曜日の4日間出勤だった。

来週も同じ日程が確定したので、

年内は週4日の出勤ペースで終わりそうだ。

月曜日にヤマッパーのコズから久しぶりにラインが入った。

「シアビラヌプリを知ってるかい?」

との問い合わせだった。

 「ん? シアビラヌプリぃっ??」

しかしすぐに直感!

「それは三等三角点、支安平奥のことだろう」

と返した。

するとそこに連れて行ってくれ、

ということになったので、

早速金曜日に同行の予定を入れた。

 インターネットで「シアビラヌプリ」を検索すると、

あったよ一件だけ。

「瑞穂ダム」からのルートが記されていたが、

それは「胆振東部地震」の前の記事で、

今はその林道がズタズタに崩れ去り、

そのルートは藪漕ぎでなければ登れない。

私はそのルートから、

地震後に二度登っている。

そしてそこには震災のすごい光景が広がっている。

また、ネットで「支安平奥」を検索していただくと、

私のブログ記事がヒットする。

 「支安平奥」へは何本かある林道を利用して、

容易に登ることができる。

それで今回は安平町追分旭から林道に入り、

変化のある周遊ルートを案内することにした。

しかし・・・

 この朝家を出ると外気温が-6℃だった。

それが途中の長沼辺りでは-12℃まで下がった。

まだ12月の中旬に達していないと言うのに、

ずいぶん冷えたものだ。

 早めに出向き林道の状況をチェックしようとすると、

そこに大型ダンプが何台も入って行った。

林道奥で工事が行われているようだ。

それでこのルートはキャンセルし、

「クオーベツ支線林道」を登ることに変更した。

また前日降った雪はずいぶん広範囲だったようで、

林道入口の由仁町川端地区も、

10cmほど雪が積もっていた。

 9時15分、雪の「クオーベツ支線林道」入口をスタート。

路面を覆う雪が柔らかく、

膝や足首にやさしい。

上を見上げると、

木々の枝に新雪が降り積もり、

なんとも美しい光景だ。

限りなく私に歳の近いコズとは今年の春先以来だが、

どうも老人クラブの仲間と、

久しぶりに会ったような感覚だ。

従って会話がはずむ。

話しの内容は様々で幅が広い。

この林道は変化に乏しく、

退屈な歩行が続くものの、

久しぶりに会ったコズとの会話で、

約6kmを楽しく歩き、

目指すピークの基部に達した。

あとは少々の藪漕ぎで、

11時20分、三等三角点「支安平奥」

風がなく実にのどかなピークだ。

気持ちよく昼食とする。

木々の葉がすっかり落ちた今、

見えなかった遠くの景色が、

木間越しに見えている。

 下山は同林道を戻る。

この林道歩きの往路は、

一貫して逆光の中を歩いたが、

復路は日を背負って歩く。

すると辺りの風景がよく見えるし、

景色そのものも美しい。

気持ちの良い空気の中で、

また延々と会話が続く。

まあ、じいさん、ばあさんだからねえ。

そして13時25分、林道ゲートを越えて、

目の前の駐車地へ。

「ありがとうございました」

とコズが大声で言う。

コズはパッとかたずけを済ませ、

「またお願いします」

と言って帰っていった。

 

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