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2023.6.3 『平取』(ビラトリ・233m) 霧雨だが変化のある楽しい尾根歩き
土曜日の午前中「荷奈」~「下喜奈臼」を歩き、
駐車地に戻ると雨がポツポツ落ちてきた。
いや~な気分だ。
それ以上強く降らなければいいと願いつつ、
次の山へと移動した。
移動とは言っても少し平取方面に走るだけ。
道々59号線左手に、
「田の沢川」に沿って伸びる、
地形図にはない林道が現れるので、
この入口を駐車地とした。
これは以前からここを通るたびに気になっていた林道で、
これを利用して上流部の、
「平取」を目指そうと思っていた。
駐車地で準備をしていると、
霧雨模様となり、
ヒジョーに不快だ。
それで愚痴をこぼし始めた私に、
Hiromiが笑いながら、
「そんなに嫌ならやめればいっしょ!」。
「高い燃料使ってこんなとこまで来て、
そうはいかねえんだよ!」。
霧雨の中で林道に入った。
沢の奥行きが浅いので、
林道も長くは続かないだろう。
沢沿いに進むと直接目指すピークへ突き上げることになるが、
ここは胆振東部地震の崩壊地帯。
どんな状況が待ち構えているかわからないので、
適当なところで左岸の尾根に取り付くことにした。
そう思って歩いていると、
左岸に続く古く急な作業道が現れ、
取り付き点は崩壊して沢に落ち込んでいた。
急な作業道を登って行くと、
カラマツの美しい林が広がった。
晩秋には素晴らしい黄金色の紅葉が見られるだろう。
そして作業道がこちらの意思とは別の方向に伸びる地点で尾根筋に入った。
すると藪の薄い、
快適な尾根歩きが始まった。
細尾根や崖状地形が次々現れる。
そんな尾根にはツツジの花が美しい。
ただ、ツツジはこの前週が盛期だったようで、
地面にたくさんの花びらが落ちていた。
それにしても時々現れるオレンジの花は、
とてもよいアクセントになる。
尾根筋には次々と枝尾根が現れるので、
慎重にルートを選ぶ。
変化のある楽しいルートだが、
とにかく霧雨が不快で先を急ぐ。
そして最後は樹林の中から、
突然前方が開けた崩壊地に出て、
三等三角点「平取」。
実はこのピーク、
一昨年の春、
Hiromiと別ルートから訪れている。
それで三角点標石の位置を記憶していた。
この標石は約5年前の「胆振東部地震」で、
崩壊斜面に危うく飲み込まれるところだった。
従って崩壊斜面ギリギリの地点に標石が残っている。
下山はルートを変えて、
更に尾根筋を先へと進んだ。
そして登路で利用した尾根の一本北側の尾根を下って、
沢沿いの林道に下ることにした。
するとこちらの尾根にも古い作業道が現れた。
これを楽々下りだすとすぐ、
直前に立った「平取」が見えた。
作業道は美しいカラマツ林の中に続く。
今秋に再び、
必ず訪れてみたい。
藪漕ぎではあるが、
楽々下って林道に下りた。
するともう駐車地がすぐそばだった。
一応車中泊の予定で出かけたが、
雨模様ではそんな気にはなれず、
翌日の予報も雨とのことだったので、
そのまま帰途に着いた。
そして雨は帰宅するころに一旦上がった。