北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2023.6.24 『二股』(373m) 道々から直接藪へ
先日Hiromiと、
上砂川町の『御料山』に登った際、
ピークから北の上砂川町の向こうに、
露頭炭採掘跡が緑に染まった風景を眺めた。
それを目にして即そこを歩いてみたい、
という衝動にかられ、
帰宅して地理院地図で調べた。
するとその辺りに三等三角点があることを知り、
これに登ってみることにした。
但し三角点名は「二股」と、
つまらない名称だ。
「二股」だの「右股」、「左股」だのという点名はよくあるが、
せっかくの一座なのだから、
もっと個性を感ずる名称を付けてもらいたかったものだ。
この週末はHiromiと別行動なので、
今朝一人で上砂川町に向かった。
そして奈井江町から道々「奈井江~上砂川」線に入ると、
例の今は営業をやめてしまった、
「奈井江温泉」の大きな建物が目に入る。
本当にもったいない。
上砂川町の市街地から、
道々「芦別~上砂川」線にのり、
上砂川温泉奥の通行止めゲートまで進んだ。
この先は通行止め措置となって、
もう長い年月が経過している。
昔まだ砂利道だったころ、
この道々を走って芦別市頼成に抜けたことがある。
もう40数年前の話しだが。
通行止めゲート前に駐車し、
戻る方向に歩き出した。
すぐ「温泉沢川」に架かる「温泉橋」を渡る。
そして渡りきった地点で、
右手の藪に入った。
斜度のある斜面でスリップし、
右手をついた瞬間、
枯れ枝で怪我をしてしまった。
嫌なことに出血した。
山ではこのような時、
いつも思うことがある。
犬より50倍強い嗅覚を持つとされるヒグマが、
もし近くにいたなら、
血の臭いに興奮して襲ってくることはないのだろうか?
藪ははじめのうち結構な密度だが、
少し高度を上げると薄くなった。
楽な尾根歩きをしていると、
突然目の前に電線のガイシが現れた。
そばにはグニャリと曲がって、
押しつぶされたような鉄塔も倒れている。
ここ上砂川町が炭都として栄えしころの名残だ。
ピークが近くなって、
樹木の切れ目から、
西の風景が見えるところがあり、
そこには伐採地のとても魅力的な景色が広がっていた。
そしてピークに立ち、
少々手間取って三角点標石を見つけた。
笹に隠れて見つけにくかった。
三等三角点「二股」。
ピークからは隣町である歌志内市の『神威岳』や、
遠く『イルムケップ山』が望めた。
下山は同ルートを引き返した。
途中で再び目にした伐採地に強く惹かれ、
下山後はそこに登ることを決めた。