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2023.6.17 「出会い記念日」  Hiromiと歩んだ10年!

 

 6月15日はHiromiとの「出会い記念日」だ。

しかもこの日で10年が経過した。

そして10年でともに登った回数が、

1,105回に及ぶ。

10年間毎年110回の山登りをともにしてきたわけだ。

それで2日遅れたが、

土曜日の「人漁山」下山後、

同じ夕張市内で『冷水山』に登った。

この時期の『冷水山』は、

スキー場斜面いっぱいにシャスタデージー(フランス菊)が咲き乱れ、

それはそれは美しい世界が広がる。

そんな美しい中で記念登山とした。

 Hiromiとは10年前の、

2013年6月15日、

『神居尻山』Bコースで出会った。

この日の午後、私が下山していると、

登り行くHiromiとすれ違い、

午後の『神居尻山』に、

女性の身で単身登る勇気を買って声をかけた。

「今一緒に登る人はいるのかい?」

するとどういうわけかとりみだしたように慌てて、

「ま、前はいたんですけど、今はいないです」

「それでは一緒に登ってみないか?、

私と一緒に登ると素晴らしい体験ができる。

それだけは約束する」。

そう話して別れた。

私がそのまま下山すると、

駐車場には私の車とHiromiの車しかなかったので、

Hiromiの車のワイパーに、

こちらの詳細を記した紙を挟んでおいた。

また車内にはクロスバイクが積んであり、

「こりゃあ山に専念できる人間ではないかなぁ?」、

とあまり期待はしていなかった。

 連絡先の詳細を知らせたものの、

その後二週間連絡がなく、

こりゃあダメかな?

と思っていたところにメールが入った。

そこで同行予定を調整するも、

なかなか決まらない。

私は現在と同じく、

休日のほぼ全てを山登りに費やしていたので、

いつでも同行できるのだが、

決まらないのはHiromiの都合。

あれやこれやと、

週末の予定を言ってきて、

なかなか空きがない。

その中でも「その日は体育館仲間と、

飲み会が入っているのでぇ・・・」

と言われた時には、

「あっ、こいつはダメだ!」

と一旦あきらめた。

それでまあ、とりあえず連れて登ってみるべぇ、

と決まった日が、

出会ってから1か月を経過した7月14日だった。

前日から十勝連峰に入って登っていた私は、

この日の朝「望岳台」でHiromiと待ち合わせをした。

ところが待てど暮らせど、

全然やってこない。

日本百名山『十勝岳』の麓は、

時期的に車が混み合い、

Hiromiの駐車スペースを確保しておくのが大変だった。

そしてHiromiがやってきたのが9時半。

それから『美瑛岳』に登ったのだが、

そのときのHiromiは、

その辺のゴミステーションから拾ってきたようなトレッキングブーツを履いており、

ソールは溝が消えてツルツル。

従って滑るのだろう、

よく転んでいた。

それでも「私登るのが遅いんですぅ~」、

と言いながら、

体力的には問題なく頂上へ。

そして下山して言ってみた。

「登山靴買えや」

するとびっくり!

「今年は車を買い替えちゃったので、

来年買いますぅ・・・」。

ダメだこりゃ!

200万円以上の新車と、

2万円程度の登山靴を同一テーブルに載せて秤にかける。

全くやる気を感じなかった。

そしてその夜は「望岳台」近くで、

各々の車で車中泊。

翌日は『上富良野岳』~『三峰山』~『富良野岳』を周った。

登路で『三峰山』の稜線を見上げたHiromiが、

「あの上を渡りたい」。

おいおい、橋じゃねえんだからよ!

ただ、この山行でHiromiの山に対する意識が、

急上昇したように思う。

 

 Hiromiは10年経った現在もそうだが、

仕事が忙しく常にストレスを抱えている。

それが山に登ることで、

日々仕事に追われる日常生活から解放される。

気持ちを完全に切り替えられるのがいいんだろう。

その後みるみる山にのめり込み、

よほどの事情がない限り、

毎週末同行するようになった。

また、年度初めに1年間の予定を送ってきて、

「仕事予定が入っている日以外は、

全て山に行けます」

と言ってくるようになった。

また、私は私でそんな相棒を探し求めてきた。

それ以前から山仲間たちに、

「今週末はどこに登りますか?

来週は? 再来週は?」、

とどこまでも食いついてくるようなメンバーが現れるまで探し続ける、

と言ってきた。

そしてそれがHiromiだった。

Hiromiはこれまでに出会った人間の中で、

最も気の合う存在だ。

けれどそんなHiromiも、

全く遠慮なく目上を目上とも思わない言動や、

臭い屁をたれることがフツーとなってしまったのよね~

そこで弟子だと思ってきたHiromiに、

「お前は俺をいったい何だと思っているのよ!?」、

と問うと「親友だ!」。

Hiromi様、恐れ入りましたぁ・・・

 

  Hiromiと歩んできた10年を振り返ると、

前半は私が常に前を歩き、

Hiromiの面倒をみてきた。

そして後半になると、

今度は常にHiromiが前を歩き、

たまに私が前に出ると、

それが煩わしそうに追い越して前へと出ていく。

また、Hiromiは加齢でいつどうなるかわからない私の保険と言うことになる。

山中で倒れるようなことがあれば、

速やかに関係方面に連絡してもらい、

人々への迷惑を最小限に留めなければならない。

まあ、そんなこんなで、

この先はどうなるかわからないが、

一緒に楽しめるうちは楽しみましょ!

Hiromi、これからもよろしくな!

 『冷水山』のフランス菊は、

この日麓辺りで満開。

そして高度を上げ始めるとすぐ、

つぼみが中心となった。

それが更に上部だと、

多くがつぼみのままだ。

この週末辺りが上部も満開になるだろう。

 

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