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2023.6.25 『雨霧山』(アマギリヤマ・509m)  涼しい林道を求めて

 

 先週末はおおむね曇りの予報が、

土曜日は意外にも晴れ渡り、

翌日曜日も晴れて気温が上がる、

とのことだったので、

涼しい林道歩きを選択した。

日曜日の予想最高気温が27℃。

これを「暑い」と言うと、

本州以南にお住いの方々からおしかりを頂戴しそうだが、

私が住む地域では今年の最高気温となる。

  

 日曜日の朝家を出て、

栗山町東山地区に行き、

「雨霧林道」入口手前に駐車。

8時ちょうど、エゾシカゲート、林道ゲートの、

ダブルゲートを越えて「雨霧林道」に入った。

この「雨霧林道」は、

夕張市南清水沢のゲートから始まり、

高度を上げて行き、

『雨霧山』の頂上部裾辺りを最高標高とし、

こちらの東山地区に向かって下降し、

このゲートで終点を迎える。

私はどちらからも複数回登ってきたが、

秋の紅葉の時期はこちらから登ったことがない。

また、樹木が多く、

大部分が日陰となる林道なので、

この日は涼しい歩行を楽しむべく、

この林道歩きを選んだ。

 日陰の大変涼しい林道を歩き出すと、

間もなく「築別川」に架かる「泊橋」を渡る。

この橋の竣工が昭和42年10月となっているが、

昭和42年と言えば、

私が中学1年生のころだ。

そのころの思い出が次々と頭の中を巡る。

こういったプレートなんかが、

いつも過去の思い出をよみがえらせてくれる。

 「泊橋」に付けられた「築別川」だが、

地理院地図でこの川は、

「東山川」と記されている。

そして地図上の「築別川」はもう少し北側を流れている。

いったいどういうことなんだろうね?

 ほとんどが日陰の林道は快適だ。

林道左手に続くトドマツの林が美しい。

そこで目にするのが、

トドマツの幹に付けられたブリキの標語版。

「腕よりも経験よりもまづ点検」

いい標語じゃないか!

このことは山登りにも通ずるものがある。

しかし「まづ」との表現は?

これを付けたのが周囲のトドマツの植え付け年月から察して、

昭和42年だとすれば、

私が中1のときにはもう、

「まづ」なんて表現はせず、

「まず」だったがなあ・・・

 林道は先へと進むに従い、

大きな岩が崩れ落ちたり、

林道自体が雨で崩壊しかけたところが出てくる。

しかし以前はもっと荒れていたことがあった。

こうして林道を維持管理するのも大変だ。

 ほとんど日陰で長い林道を歩いて行くと、

420で頭上の樹木が切れ、

突然視界が開ける。

すると間もなく右前方に、

目指す『雨霧山』の頂上部が見える。

炎天下となるので暑いが、

そよ吹く風が冷たくて気持ちよい。

そして西側方面には、

時折南空知の田園地帯が見える。

そんな風景を楽しみながら分岐を迎え、

「雨霧支線林道」に入る。

すると間もなく基部に達し、

尾根筋の踏み跡をたどって行く。

この踏み跡はわりと新しいもので、

私とHiromiが初めてこの山に登った時は、

ここの笹を漕いでピークに達したものだ。

 10時10分、『雨霧山』(二等三角点:鬼奥峠)。

点名の「鬼奥」とは、

夕張市から見ると『鬼首山』の西奥に位置するため、

「鬼奥峠」と名付けられたのではないか、

と推察する。

またピークには新しい私製標識が付けられていた。

書体を見ると栗山や三笠の『坊主山』と同様で、

昨年まではなかったものだ。

この私製標識の制作者は、

随分広範囲で活動されているようだ。

 下山はピークからそのまま、

おおよそ西に下り行く尾根にのって、

林道をショートカットする。

そして「雨霧林道」に下ると、

約1kmほどのショートカットとなる。

 登路の林道歩きはずいぶん涼しかったが、

下りでは時刻も正午に近付くにつれ、

だんだん気温が上昇し、

結局汗だくで、

11時50分、駐車地。

それでも前半涼しかったので、

この日の選択は正解だった。

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