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2016.3.15 『別狩岳』(666m)

 

 有給休暇消化期間を本日終了し、退職した。

昨年の3月で60歳定年を迎えており、1年間再雇用で勤めてきた。

本当は年金が満額支給される65歳まで働きたかったのだが、再雇用は1年しか認めないという。

改正年金法では2013年より、企業は65歳まで雇用する義務を負うとされているが、いったいどうなっているのか?

ある意味ブラック企業と言える会社に勤めていたようだ。

そんな会社には未練も寂しさも、感慨もなく、今朝朝礼の時間に出社して退職の挨拶をし、そのまま当別町青山に向かった。

 

 『別狩岳』は同名で二山ある。

私が登るのは、青山ダム西側に峰を連ねる山々の一番南側に位置する『別狩岳』だ。

もう一座はこの『別狩岳』の北西5km程のところにあるが、私は未踏である。

駐車スペースがないので、どうも登る気になれない。

それに対して青山ダム側の『別狩岳』は駐車スペースが確保されている。

  また、『別狩岳』をどの山域に含めるか、ちと迷うところではあるが、私は独断で「樺戸山地」に含めている。

それが私なりには扱いやすいからだ。

 

 10時15分、駐車地をスタート。

スタートしてすぐ、当別川に架かる古い橋を渡る。

以前は林業関係の仕事で山に入る際に使用されていたのだろうが、今は車が通ることはできない。

橋を渡って道なりに進むも、それはすぐに消えてしまう。

あとは西に向かって進路を取り、樹林帯に入っていく。

この樹林帯、最初は白樺林だが、すぐ針葉樹林帯に変わる。

前方に沢形地形が見えると進路を北に変える。

いくらも登らないうちに小ピークとなり、あとはピークから西に伸びる尾根に乗って進む。

やがて尾根は北から南に伸びる尾根と合流し、T字路状態となるので、それを直進して一旦大きく下る。

そして正面の広く大きな尾根に急登を経て取り付く。

その尾根に乗っかるところが一番きついが、乗ってしまえば、淡々と広く木がまばらな尾根を直進するだけだ。

長い登りだが辛抱して歩を進めるうちに、突然前方の視界が開け、眼前に純白の斜面が現れる。

この斜面を登りきると「586mピーク」だが、初心者を連れて登ると必ずこのピークを『別狩岳』頂上と勘違いする。

それほどこのピークはインパクトがある。

ところでこの斜面だが、そのきつい斜度ゆえに、クレバスが大きく口を開けていた。

いつもはもう少しあとになってからできるクレバスだが、今年は暖冬のせいで早まっているのだろう。

このクレバス地帯を抜けるのに少々時間を要した。

今年は斜面の端から端まで長く口を開けているので、なかなか突破できなかった。

しかし、この斜面に取り付いた時にかなり降っていた雪は止み、いつしか陽の光が燦々と降り注いで、実に気持ちが良い。

 12時ちょうど、「586mP」。

『別狩岳』へはここから細尾根となり、滑落危険箇所が現れる。

また、雪庇がいつ崩れてもおかしくないところが多々。

この細尾根の中間辺りまで進んでタイムアウト。

今日は4時に自宅近くの歯科へ予約を入れてあったのだ。

そんな予約はキャンセルしてもいいんだが、1月を2月に、2月をまた3月に変更変更してきた経緯があるため、今回はもうまずい。

12時15分、撤退開始。

12時30分、「586mP」に戻って昼食。

  下山は速い。

13時30分、駐車地着。

 

 なかなか楽しい有給休暇の日々であった。

リフレッシュしたあ!

明日から別の会社に出勤だ。

まあ、収入はアルバイト程度だが、原則土日が休みとのことなので働くことにした。

この歳になると、正社員もなければ土日休日もなかなかない。

貧乏暇なしでござるよ・・・

 

 

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