11月の教室が無事に終わりました。
室礼はふたつ。
まずは、七五三にちなんだ「柿の七徳」。
柿には、七つの徳があるとされていて
子どもたちが長じたときに、柿のように
七つの徳を身につけることができますように
と願いを込めて。喜び来たる(嘉来=柿) と
当て字する縁起ものでもあります。
つぎに「収穫祭」。
まずは稲穂の収穫、新米。
それから季節の収穫物。
秋の実り豊かにたっぷりと。感謝です。
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お菓子は、ゆべし。
陽を補うくるみ、もち米がたっぷり。
秋の新茶によく合いました!
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季節のワークショップ。
りんごジャムづくり。
りんごは栄養ではリンゴ酸、リンゴポリフェノール、
食物繊維ほか。
薬膳として食べると、肺を潤したり、胃腸の調子
を整えたり、余熱を冷ますなど。
りんごジャムは、切り方や味のバリエーション
が豊富。今回はマッチ棒状にカットをして
皮の色を果肉に移しました。
煮上がりはかわいいピンク色。
瓶詰めの作業は、あらかじめ用意していた
キャラメル味のりんごジャム(茶色) を下に、
上には煮えたばかりのピンク色を。
素敵な2層ジャムが出来ました!
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暦と五行説(水) を活用した冬季養生、初冬の
家庭薬膳は、進む乾燥と冷え込みによる不調を
祓う内容。体の冬じたくです!
暦。はじめは立冬。
小春日和の一方で、雨はあまり降らない。
そろそろ冷たい北寄り季節風(木枯らし) が
吹きはじめて乾燥が深まるころ。
潤いを外側から、内側から補います。
家庭薬膳では、食品から潤いを補い、維持を
することで乾燥から起こる不調を予防します。
陰を補う食品、その一方で陰を奪う食品の
摂り方に気をつけます。
次に小雪。
木々は日に日に移ろい紅葉へ。
実りのとき。
薬膳としてみる実り、秋の味覚は寒い冬を
乗り切るための栄養源!
気をたっぷり蓄えられる食品が多いのも
特徴なのかなあと思います。
いよいよ気温が下がるので、体温を奪われない
ように体が縮こまります。
流れやめぐりの不調が冷えやこりとして
出てくる、あるいは悪化をするので注意です。
陽を漏らさないこと。
食品では補陽、温性、熱性で対策を。
ただし、体の中は陰と陽(冷と熱の力) の両方の
バランスが取れていることを大切にするので
温める食品ばかりに偏らないように注意します。
それから、五臓の腎。
腎は寒さが苦手なので防寒保温や適度に
ミネラル分を摂って守ります。
食前のドリンク。
自家製のシトラスフルーツサワー・かぼす。
かぼすは、潤い効果の柑橘です。
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ドリンクと一緒にお出ししたのは大根餅。
大根に加えた具材は、陰を補う、陽を補う、補腎
する食品。ナッツソースで相乗効果狙い!
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お肉料理は薬膳風の竜田揚げ。
竜田揚げは鶏肉をしょうゆでからめた色を
紅葉になぞる季節らしいお料理。
竜田山に住む竜田姫が秋風に乗って山を下り、
袖をふって木々を染めるという物語も素敵です。
薬膳風としたのは、下味に生薬と補腎の
調味料を使うからです。
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スープも季節ならでは、と紅葉子で。
合わせたのは豆腐。
豆腐の栄養と効能は、潤いづくりに向いています。
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ごはんは収穫祭(の室礼) の直会(なおらい)。
お米は五穀の中でももっとも位が高いと言われていて、
神事や祭事の重要作物。
主食と同時に、年中行事ともかかわりが深い。
薬膳として食べると気を補う食品です。
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りんごのコンポート。
りんごジャムをのせて、カルバトスを加えた
クリームソースをかけました。
もみじのクッキーは先の山口県ドライブの
お土産。南天の葉は難除け。
初冬の不調、という難を除けてくださいまし。
アップルティーベースの漢方ティー。
桂花を合わせることで散寒と理気の効能を
プラスしています。とってもりんご三昧(笑)。
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今月もご参加下さいましてありがとうございました。
◎次回は12月7日(土)、8日(日)
二十四節気は大雪と冬至。
ワークショップは「木の実」。
薬膳における木の実の役割を学びましょう。
実習はナッツスイーツづくり。
パーティーシーズンにおすすめです!
お食事、家庭薬膳は仲冬がテーマ。
一年で最も昼が短い日、
一年で一番太陽の力が弱まる
=陰が極まり陽に転じる日、冬至を迎えます。
寒さが増していく候、不調を祓いましょう。
場所:大分県大分市。
追加の募集はございません。