2019年のレッスンはじめ!
1月のふじももキッチンが無事に終了しました。
大きな柑橘(のきつが吉に通じる) で大吉。
厄災を弾く羽子板。
京都平安神宮一月の花御札。
花御札の松は歳神様を迎える聖樹。
長寿と繁栄の象徴だそうです。
集う皆さまと新年を寿ぐ気持ちを盛りました。
お菓子は福梅と大分県産柚子の甘煮。
お茶は一保堂の大福茶。
ワークショップは、みかん丸ごとジャム(づくり)。
みかんの薬膳としての効能は皮、香り、果汁、
袋・すじとそれぞれにあって、これを丸ごと
摂ってしまおう、と企画しました。
皮の処理法、糖度の調整、煮上がりの目安
などをデモしました。温かさの残るジャムを
両日ともテイスティング。盛り上がりました(笑)。
柑橘のジャムは作り置くとアレンジが多様です。
お持ち帰りいただいて、お楽しみくださいね。
五季食楽(お食事) のテーマは冬季養生
「養腎防寒の家庭薬膳」。
晩冬と冬の土用を考えました。
寒気や乾燥、冷えによるトラブルを意識する
時期。冷え、腎(の温存)、かぜ予防・かぜに
負けない、心の対策などです。
食前のドリンクは柑橘の吉ソーダ。
ビタミンを不足させない工夫です。
メイン料理は鍋。
一月は鍋料理のご紹介です。
今年は黒酢を使う酸辣湯(サンラータン) 鍋。
スープは手羽先を煮出したもの。
摂りたかったのはコラーゲン。
具は豚肉と、豚肉だんご。
豚肉だんごには、(腎の) 補陽の海老、補血の
いかを混ぜて冷え対策としました。
黒ごまをたっぷりつけて腎の温存も。
それから、土用に入るので脾を補陽するニラ。
その他、理気や気血の流れを促すねぎ類、
心の対策で赤パプリカを用意しました。
そして昔の言い伝えをひとつ。
昔の人は、体が冷えるのは、体の中の水が冷える
からだと考えていたそうです。
利水の効能をもつ緑豆(春雨) を加えました。
替え玉ならぬ、替え野菜(笑)。
大分市への移動の際、寄り道をして手に入れた
菜の花です。血を養う作用があります。
冬は腎、土用は脾。
腎にも脾にもよい効能をもつのが長芋(山芋)。
これをたっぷりと使って宝焼きにしました。
にんじん、ほうれん草、しめじ。これらは補血をして
冷えを遠ざけようと具材を選んでいます。
卵が半熟になれば完成です。
卵は、いま時期、寒の内ならではの寒たまご!
寒の内産まれの卵で、滋養強壮にあふれるらしいですね。
御飯は焼き鯛めし。
鯛は “おめで鯛” “ありが鯛” などと縁起がよい魚。
祝いの席にも欠かせません。
薬膳として食べると補腎や利水(の効能)。
季節に欲しい効能です。
牛蒡と大根の浅漬け。
牛蒡の補腎、大根の殺菌作用などを摂っています。
鍋では黒酢でしたが、ここでは米酢を使いました。
薬膳としての酢は血をきれいにして、血行を促進。
血行不良による冷えに効果的です。
スイーツは、毎年お正月にちなむデザート。
昨年からは漢方を加えた焼菓子をやっていて
こ れ はシリーズ化できそうだと今年も
焼きました。薬膳のフルーツケーキです。
一緒にお出しする漢方ティーは、黒豆と
豆乳のカフェオレ風。
無調整豆乳の甘さ調整に黒豆の煮汁と
枸杞の実を使いました。
お年玉た~くさんいただきました!
どれもこれも気になるものばかり(笑)。
ありがとうございます!!
◎次回は2月2(土)、3(日)
暦は立春と雨水、初春。
ワークショップは蒸籠クッキング。
五季食楽(お食事) は春季養生。
暦の上では春の始まり月。
だんだんと体(の中) をめぐる気が
高まって活発に動き始めます。
蔵する冬から生じる春へ。
体調スムーズに移りましょう。
場所:大分県大分市。
両日満席を頂戴しています。
ご参加の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
新年はじめもありがとうございました!