10月の教室が無事に終わりました。
室礼は「実りの秋の喜び」。
実を結んだ植物の豊穣を冬瓜、りんご、
栗で表しています。
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テーマは秋季養生「晩秋、秋土用の家庭薬膳」。
温燥から涼燥に変化する候。
冬に備えて免疫力を高め、気温差と大気の
乾燥による不調を祓う。
菓子とお茶。
秋の薬膳スイーツといえば~氷糖銀耳!
乾燥白きくらげを氷砂糖で煮たものです。
今年はぶどうと合わせました。
お茶は巨峰緑茶。
ぶどうには、(気血水の) 血の原料になる効能、
補血があります。
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ワークショップは、栗名月のおこわ作り。
10月の行事のひとつ十三夜(のお月見)。
別名は栗名月、豆名月。
この行事にちなんだ食べものは栗。
栗の漢方名は栗子。
気を増したり、腎の老化によるトラブルを改善。
おこわは、うるち米ともち米を合わせました。
うるち米は気を補う食品の代表格。
胃腸を丈夫にしたり、イライラを和らげる作用が
あるといわれています。
もち米は、胃を温めて慢性疲労を改善。
粘りが強くて消化吸収が遅いので、コンディション
によって、あるいは食卓を囲むメンバーによって
(胃弱体質や子ども、お年寄りがいる場合は
うるち米との) 割合を調整するとよいかもしれまんね。
それから、小豆。
本来、豆名月の豆は大豆のことですが
(お月見は) 収穫の祝いなので、赤飯にして
祝う心を込めました。
漢方名は赤小豆。強い利尿作用と解毒作用。
これらの食品を薬膳としてみていくと
秋は、豊穣に感謝して、来る冬に備える季節
ということが分かります。
難除けの南天(の葉) を飾って完成!
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二十四節気は寒露、霜降、秋土用。
寒露の頃は過ごしやすい気候、その一方で
一日の温度差が激しい。
気温や気圧の激しい変動は体調に影響しやすい。
そのため、自律神経が乱れたり、免疫力が低下
しないように気をつけます。
このころは、季節に追いつく工夫をして不調を
遠ざけます。気を不足させないこと、体の
バリア機能を高めることを考えました。
次に霜降と秋土用の頃。
まず(秋の) 乾いたカゼに気をつけます。
今年、九州は早くもインフルの流行入りをしている
のでダブルで要注意!
それから、進む乾燥に注意。
秋のうちに潤いを補う、潤いを蓄えておくと
冬を快適に過ごすことができるとしています。
最後に飽食の秋・食欲の秋、
その一方で食べ過ぎによって胃腸に負担をかけない
=気の生産を低下させないようにします。
20日は秋の土用入り。
乾燥のほか、急に寒くなったり暑くなったりする
ころでもあります。
五行は金、五臓は(秋の) 肺と、(土用の) 脾。
不調知らずでお過ごしくださいね。
今月も食べものが持つ効能で不調を予防!
食前のドリンクはプルーン。
プルーンの効能は補血、補腎など。
スパイスをちょい足ししています。
お肉料理は豚肉。
薬膳風醤油おろしを添えました。
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秋鮭と舞茸のソイクリーム春巻き。
秋鮭は旬にして補血の効能がある魚。
舞茸は補五臓や養身体、補気など。
漢字を追うだけで元気出そうです(笑)。
ソイクリームにしたのは、大豆製品が
潤いを補ったり、蓄えたりするからです。
それから、たたき長芋の梅酢サラダ。
長芋で体のバリア機能を高めます。
梅酢の梅、その酸味を和らげるはちみつは
どちらも潤い作用。しそは健胃芳香。
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蓮根のお味噌汁。
美味しいだしと、具材は蓮根のみ。
蓮根はスライスとすりおろしと用意。
酵素はすりおろすと活性化、疲労回復効果アップ。
家庭薬膳では、粘質成分を利用してカゼ予防や
胃腸の調子を整えたりします。
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栗のティラミス。
マスカルポーネチーズなどチーズ製品は
消化吸収のよい良質のたんぱく質。
水分を補って肺の働きを助けたり、
腸を潤す効果もあります。
仕上げはココア。気を補うことで体を丈夫に。
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杏仁と棗のホットミルク。
杏仁は咳止め、痰切りなど漢方の生薬。
棗は補気・補血薬、滋養強壮食品です。
牛乳は体を潤す作用。補虚損の効能もあるので
手軽に栄養を補給できます。
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今月もご参加下さいましてありがとうございました。
◎次回は11月9日(土)、10日(日)
二十四節気は立冬と小雪。
ワークショップは「りんご」。
りんごの旬がはじまりました!
薬膳としても効能や作用がたくさん。
ジャムを作って旬、栄養、効能を閉じ込めます。
食事は初冬がテーマ。
寒邪が猛威をふるう冬のはじまりです。
「寒」と「痛」は関係が深いとされているので
寒邪がとどまる場所によって痛みが現れ
やすいといわれます。不調を祓いましょう。
場所:大分県大分市。
追加の募集はございません。