薬膳のレッスンは先生のご自宅に通っています。
自転車で伺うときには桜の通り抜けが出来るコースが好き!
今は葉桜が最高!! ときどき鳩の大群が恐いけれど(笑)。
薬膳レッスンの前日、20日土曜日は まとまった雨でした。
嘘みたいな話なのですが、その日はちょうど二十四節気
のひとつ“穀雨”。穀雨とは、たくさんの穀物を潤す春の雨が
降るころのこと。先生は「暦ってすごかろ~」 と どや顔(笑)。
穀雨の末候の“候ことば” は八十八夜。初夏を迎える知らせです。
春のレッスンは今月で終わり。
はじめに薬膳茶3種のテイスティングから。
テイスティングは先月からはじまったのですが、これが楽しい!
「家庭では ほうじ茶にしたり、緑茶にしたり…季節やその日の
体調を考えて、ひとりひとりの判断でお茶がいただけるように
なってほしいっちゃんね」 と先生。優しさがお母さんみたい(笑)。
春の気持ちとしてはイライラとか情緒不安定がおこりやすい。
除くには気の巡りをよくすること!
ひとつめは気の巡りを期待できる薬膳食材チンピのお茶。
合せるのは紅茶と白砂糖。たまに甘味が入るとホッとします(笑)。
二つ目。春の臓 肝系に入る酸味(春の味覚) と、肝を傷つける
ことを防ぐ甘味を味わうお茶。薬膳食材サンソウ、サンザシ、
マイカイカの組み合わせ。
三つ目。肝の興奮を鎮める薬膳食材 菊花のお茶。
これには台湾産のロンジン茶を合わせました。
野菜のイチオシは旬のニラ。
「旬は一瞬だけど効能はたくさんあるっちゃん」 と先生。
ニラは“肝の薬” と言われ、肝の働きを安定させるそうです。
ただし、消化しにくいので消化力の弱い人は気をつけること。
肝の機能が旺盛になると消化吸収機能(脾胃) を妨げる
恐れがあるそうなので。
海のものだと貝類、昆布、テングサ。
春は冬の間に隠れていた毒素、老廃物が出やすくなるので
(ジンマシンなど)、その排出を助ける役目だそうです。
貝ならアサリ。カラダの熱を取り除いて尿として余分な水(湿) を
出す。昆布はカラダの中の掃除をして毒出し。テングサは
それらを出す力が強いのだそうです。良質な寒天がおすすめ!
山のものでは筍の摂る量に注意。胃腸に持病がある人は
気をつけること。
消化吸収機能(脾胃) を補うにはお粥がおすすめだそうです。
季節や体調に合わせてお粥バリエーションを習いました。
薬膳食材ならクコの実、菊花、サンヤク(山芋)。
春によい食材ならセロリでお粥を。
養生、暮らし方としては、朝日が昇ったら起きること!
伸び伸び過ごすこと! カラダを運動させること! だそうです。
実習。カラダのお掃除薬膳です。
採ってはせっせと先生のご自宅に運んだ筍、ツワブキ、ワカメ
が大活躍でした~(笑)。
肝系に入る酸味(春の味覚) の酢と、肝を傷つけることを防ぐ
甘味、この場合は砂糖を使って合わせ酢に。お寿司です。
春のかわいいカップ寿司にしました。
薬膳食材はキンシンサイ。春によい食材はツワブキ、菜の花。
肝によい食材はトマト、にんじん、たまご、えび。
筍の蒸しまんじゅう。薬膳食材はチンピとサンヤク(山芋)。
春によい食材は筍、えんどう。気が巡る紫蘇。くず粉でとろみ。
昆布とにんじんの煮物。カラダを掃除する海のもの、昆布。
春によいにんじん、肝の働きをよくする大豆。
いわゆるフツーの常備菜ですが、薬膳的に見るとまた面白い!
採ってきたツワブキがナムルに化けた(笑)。
ツワブキは春によい食材。低下した胃腸の働きを高めたり、
デトックスしたり。
あさりとワカメのおすまし。あさりでデトックス!
春によい食材のワカメ(春は新ワカメ)。肝によい食材のセリ。
春によい食材でデサート。いちごと寒天です。
寒天でカラダの掃除をして、いちごで肝を養います。
試作した薬膳絞り出しクッキーでレッスン後のコーヒータイム♪
ピーチクパーチクが続く・・・