6月の教室が無事に終了しました。
室礼は「虫除け」。
暑さや湿気が増すにつれて虫の動きも
盛んになります。
そのため家の中に害虫が入らないよう
香りの高い植物を飾って家内安全を願います。
例えば根付きのねぎ、新生姜、みょうが、
にんにく、赤ピーマン。
これらの自然の力を直会(なおらい) として
体の中に取り入れました。
また今月30日には(6月30日までの厄災を
祓い清め、残り半年の無病息災を祈願する)
夏越の祓がありますので、茅の輪守りも。
お菓子とお茶は、あじさいと鳩麦茶。
ワークショップは食中毒に最注意のときなので
菌対策!使ったのは、からし/マスタードで
生薬では白芥子(はくがいし) と言います。
強い抗菌作用を利用して体を守ります。
自家製マスタードなので酸味と甘みのバランスは
好みに調整。お持ち帰りいただいて3、4日置きます。
香りが立てば完成です!
五季食楽(お食事) は夏季養生「仲夏の家庭薬膳」。
水無月・水の月は梅雨本番の候。
芒種。
田植えが終わり田に水を張る時季。
水が張られた田園風景に、私たちの体にも水が入る
季節が始まったとして、体の水はけをよくします。
そうすることで重だるさや胃腸、腸内環境の
不快感を祓います。
入梅、梅雨入り。
湿邪に気をつけます。
外湿。
増えすぎた大気中の湿気を外湿と言って
ピークは、外の湿度が上がる夏場、梅雨の時期、
秋ごろの台風の時期です。
内湿。
冷たい水分(飲料) や生ものなどによって体内で
生まれた湿邪です。
例えば突然雨に降られてびしょ濡れになったら
急に服が重くなる・冷たくなるように
水(水分) は体を重くするし冷やしもします。
梅雨の時期の体調不良の多くの原因で、特に
下半身に影響が及びやすいそうです。
家庭薬膳では、利湿や利水などの効能を摂って
体内に湿邪を停滞させないあるいは(湿邪を)
汗や尿として排出します。
その他、梅雨寒(つゆざむ) と言って肌寒さを
感じる日もあるので(湿邪の影響による) 湿った
かぜをひかないように免疫力を高めます。
湿ったかぜとは、胃腸型のかぜで呼吸器症状と
ともにひき始めから嘔吐、腹痛、下痢などの
症状を伴うそうです。
夏至。
一年で昼間が最も長く、夜が最も短い日。
気温・湿度ともに上昇して汗をかきやすい。
負けないよう体力をつけましょう。
また、汗がよく流れ、のどが渇いて、体が熱い。
体内に余熱と湿気がより溜まりやすくなるので
体を冷ます食品、瓜系野菜、消化器官を労わる
食品の出番になります。
食前のドリンクはエルダーフラワー。
利尿 体内の毒素の排出を助ける むくみをとる
発汗 抗ウィルス 粘液の浄化などの作用です。
肉料理は豚肉とタイムのマリネ。
マリネ液に殺菌、利尿、免疫力を補うなどの
効能を持つハーブや薬味を加えています。
味つけは自家製マスタード。
つけ合わせは利湿効果のさやいんげん。
そして薬膳風のマッシュポテト。
デトックス効果や整腸作用のある生薬
ニクズクを入れています。
レッスン当日の朝、家庭菜園で収穫した
ズッキーニを差し入れいただきました。
軽くソテーして早速!
香り野菜とトマトの奴。
室礼で飾った香り野菜をかけ醤油にして直会。
おつゆは、山芋の滋養強壮作用ときゅうりの夏バテ
予防作用の組み合わせ。
吸い口はみょうが。三州仕立てです。
梅雨時に脂がのって美味しいという真いわし
(入梅いわし) と梅干しの炊き込みごはん。
いわしと梅干しの組み合わせは、血流を
よくする、血管を老けさせない効果があるそうです。
麦畑の景色がパア~っと浮かぶ暦
「麦秋至(むぎのとき いたる)」。
麦の秋、麦秋、麦雨、麦酒、麦茶、そうめん、
パンなど、麦の連想ゲームが楽しい(笑)。
オーツ麦もあるな、とクッキーを焼きました。
隠し味はスパイスです。
飲みものはアジサイティー(市販品) とドライ
フルーツを薬膳風にアレンジ。季節に欲しい
効能からクランベリーを合わせました。水出しで。
今月もご参加下さいましてありがとうございました。
◎次回は7月6(土)、7(日)
暦は小暑、大暑、夏の土用。
ワークショップは夏の果物を楽しむ。
夏は果物もカラフル!
ビタミン類をしっかりと補給して
体の調子を整えましょう。
果物を薬膳として食べると
五臓の働きを助けたり、体を潤す効果が
高いそうです。合わせて性質(体を冷ます・
温める・どちらでもない) も学びます。
五季食楽(お食事) は夏季養生、晩夏と夏土用。
梅雨が明ける月は、急に高温多湿が
身にしみます。酷暑の夏が始まります。
土用期間はピークです。
変化に体がついていくよう不調を祓います。
場所:大分県大分市。
募集状況:両日満席をいただいています。