今年1年の締めくくり。
12月の教室が無事に終わりました。
室礼は冬至。
ゆず湯につかって、かぼちゃをいただく
風習を形にしました。
お菓子は、ゆず羊羹。
十八穀入りの葛湯。
季節のワークショップ。
今月は薬膳として食べる木の実、ナッツ(種実類)。
古くから老化防止に有効な食品として、また
便秘解消、美肌・美髪づくりに使われます。
実習はナッツキャラメリゼ。
木の実、ナッツ(種実類) の中から、松の実や
南瓜子などの漢方食材、必須のくるみを
メインに作りました。
暦と五行説(水) を活用した冬季養生。
12月は仲冬の家庭薬膳。
テーマは、寒さに慣れないながらも厳しい冬に
備え、蓄え、不調を祓う。
12月の暦。
はじめは大雪。
寒さに慣れていない時期でかぜをひきやすい。
まずは、かぜ予防のおすすめから。
たっぷり摂りたい栄養素、薬のように体に
効くとされる身近な漢方食材、ハーブ、
スパイス、薬味などです。
次にカラカラの季節は呼吸器に負担をかけ、
不調を招きやすいということ。
その他、漢方のかぜは季節ごとにカラー、
色と症状が違うことなど。
がしかし。
本来は、かぜ知らず、かぜをひかないことを
目指しているので、そのためには衛気が充実
していること、衛気の生産を低下させないこと、
体のバリア機能を高める食品を日ごろから
プラスすること、などが大切です。
次に冬至。
寒さと乾燥による疲れがピーク。
香り高い柚子湯にゆったりとつかって疲れを
癒やし、厳しい冬に備え、蓄えます。
向かっているのは来1月に待つ冬の土用。
大切なのは、五臓の腎が弱まって活動量が
落ちる中での腎の強化!弱りや不調を
祓ってお健やかでありますように。
腎は体を温めるストーブのようなもの。
その種火を陽気といいます。
種火まで無くしてしまわないよう、補陽
(陽気の不足を補う効果) の食品を摂りましょう。
お食事。
まずは、魚を使ったクリスマスカラーのディップ。
アンチョビ、ブロッコリー、にんにく。
補腎、補気、健脾、身近な漢方食材の組み合わせ。
スモークサーモン、レモン、ディル。
補気、補血、理気、とハーブの持つ香り、なかでも
ディルは消化促進効果など。ケーパーも。
ディップは、食前のドリンクと召し上がって
いただきました。
各自で盛りつける、までが実習。アイデア満載!
お肉料理は鶏肉。
胃腸を温めて調子を整えることから、通年
食べるとよいとされています。
今回は薬膳風にマリネしてから冷凍ストック
をする、という方法。料理に追われてしまわ
ないよう、あると便利かな♪
冬の家庭薬膳なので高栄養。
配合が覚えやすい。
(解凍後の) 調理に味の影響がない。
以上を満たしたのが、乳製品系の発酵食品、
ヨーグルトをメインに使ったマリネ液でした。
実際に解凍後、ベーコンと椎茸を加えた
クリーム煮を召し上がっていただきました。
クリーム煮に添えたのは、サフランと干ししめじの
薬膳ピラフ風。サフランは体を温める婦人薬。
おかわりいただきました!
冬至の月らしく、無病息災を祈って飾ったひょうたん。
クリスマスがよい人は星の形(笑)。
冬至のかぼちゃスープ。
かぼちゃは粘膜を強くする・抵抗力を
高めるビタミンAがたっぷり。
薬膳として食べると補気・補中。
体を温めて疲労を回復します。
スープのだしは昆布の「鹹」。
鹹は腎の働きをよくする五味で、老廃物の
排泄を促します。
この場合の腎の働きとは、体内の水(と呼ばれる
もの) を蓄え、全身に配分して、尿を作って
排泄させる(ことで水分代謝を管理する、調整する)
こと。弱るとむくみを生じやすくなるといわれます。
冬至の赤い色は小豆。
赤い色が魔除け、邪気を祓うそうです。
添え物は南天(の葉)。
冬至のおまつり、一陽来復のように、苦難が去って、
運が向いてくるよう。難が転じますように!
デサートは各自、バウムクーヘンで作るクリスマス
リース!ワークショップ品(ナッツキャラメリゼ)、
チョコレート、ドライフルーツ、スパイス、ハーブを
デコレーションしていただきました。
自宅近くに工場がある、某バウムクーヘンは
今年、日本上陸100周年!
漢方ティー。
クリスマスマーケットと言えば、のドリンク
赤いホットワインです。
赤ワインは補陽の食品。そこにフルーツや
スパイスの栄養、漢方薬の薬効成分を加えます。
かぜのひき始めに効果的!
嬉しいです、生徒サンタさん。
ありがとうございました!
今年もお通いいただきましてありがとうございました。
おかげさまで、石の上にも三年、の3年が終わりました。
新しい年も家庭薬膳の不調なく季節を過ごす、
乗り越える、そしてまた迎えるという
健やかな循環を大切に開催できたらな、と思います。
お伝え不足は来年の課題に(笑)。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
◎次回は新年
1月11日(土)、12日(日)、13日(月・祝)
二十四節気は小寒と大寒、冬の土用。
ワークショップはシークレット。
お食事、家庭薬膳は晩冬がテーマ。
寒さ極まる真冬の候。
温かくして不調を祓い、早春を迎えましょう。
場所:大分県大分市。
追加の募集はございません。