先週の金曜日、梅雨の養生教室に参加しました。
暦の通り! 午後からJust雨ぇでした(笑)。
中国医学は“自然も人のカラダも同じである” という考え方。
季節によってカラダの中も変化をするし、季節によって労わる
べき臓器も違うのだそうです。
季節は二十四節気によって分けられているのですが、現代でも
季節の気候変化と、密接に関わっている疾病が少なくない
というのです。
梅雨時期のカラダは“体内が余分な水で溢れている状態” と
しています。余分な水のことを「湿」 と言い、起こるトラブルの
原因です。湿に邪気の邪をつけて、“湿邪” といいます。
湿邪には、長雨、ジトジトする雨、湿気の多い所で受ける湿
と、生もの、冷たいもの、油っこいものを食べ過ぎて生じる
湿とがあります。湿邪は重く、カラダの部位が重い、だるいと
感じ、冷えやむくみの症状に代表されるそうです。
また(流れる水のように) 低い所に向うのでカラダに侵入して
いくのは下半身だそうです。ぎょっえーーーっっっ!!!
この時期に労わる臓器は脾と胃。
臓器の中で最も大切な働きをする、いわゆる消化器系です。
…と、湿邪を出さなきゃいけない梅雨のお茶は「はと麦と
とうもろこし」。はと麦はむくみ取り。とうもろこし(使用部位は
ひげ) は利尿作用、むくみの改善などです。
生食の白いとうもろこしを、Hとみさんが差し入れてくれました。
おおーっ、先生「早速お茶にいただきましょう 」 と行動速っ(笑)。
「ひげの黒い部分は外して白いところだけお茶に。干しても
いいわよ」 とのこと。
ちなみにひげは干すとさらに薬効が上がるそうです。
養生法を聞いたあとは実習。
「湿邪を外に出す」 =出してくれる食材使いです。
何しろ出さなきゃいけないので“腎” も大事な臓器。
それから「脾、胃を労わる」 「補血、補気」 の食材です。
わたしは“アーモンドだれ” の担当。
アーモンドの効能は脾を健康にして補血、肺を潤す、咳を止める、
精神を安定させるなど。すりこ木で細かく砕きました。
家だとフープロでガッとすれば終わりですがお教室はアナログ。
次第に気持ちが入ります…どんな?(笑)。
砕いたらオリーブ油と合わせます。
このアーモンド×オリーブ油というのは相性が良く、古くから
薬として使われていたそうです。おろし生姜がGood Job!!
金針菜(きんしんさい) とにんじん、いんげんにかけて
いただきました。
ご飯ものはお粥。ねっとり、どろりがカラダの湿をからめて
外に出してくれます。水分代謝を良くする小豆、体力をつける
かぼちゃ、気を補う紅花と。
魚料理。素材は真鯛。脾、胃、腎に効きます。
なるほど! 労わるべき臓器と一致する食材!!
赤と黄のパプリカを添えて、山形県の“だし” をかけて
いただきました。
肉料理。はと麦と豚肉のレタス包み。
はと麦はこんな風にinしてもいいのでした。
ズッキーニと玉ねぎのレモンマリネ。
すべての生津(消化液、涙など) を補充するズッキーニ×
気を巡らす玉ねぎ。レモン皮がGood Job!!
マリネ液は白ワインビネガーだけです。
特に分量はなく作り手の好みで注いでいました(笑)。
生薬はデサートでいただくことが多いかな。
“龍眼肉(りゅうがんにく)” と “大棗(たいそう)” を赤ワイン煮で。
試作の“薬膳パンナコッタ” はミントとシナモンon!
固まりすぎ? のような気もしなくはなかったのですが味はバッチリ☆
バニラビーンズがリッチに香り、クコ酒×生クリームとの相性もマル♪
先生の言わば“養生(食) レシピ” は、味気なかったり、色味が
なかったり、見た目地味だったり、食卓が淋しかったり…というのが
まったくありません。なので美味しい・楽しい! 魅了されています(笑)。
Jun 15.