7月のふじももキッチン。
無事に終了しました。
両日、楽しい気持ちで免疫活性化!
七夕の室礼で生徒さまをお迎え。
(七夕の) 別名は笹の節供。
笹の木(竹の空洞) は神様が宿る神聖な木。
冬でも枯れず、青々していることから
病気を祓う力を持つ、あるいはまっすぐ
天に向かって育つ姿から、願いが神様の
近くまで届きやすいなど。
牽牛と織女と梶の葉を1枚。
梶の葉の梶、を天の川を渡る舵とかけて
います。
それから、七夕の頃は夏の収穫期。
田の作物の実りは麦、ということで
(麦製品の) お素麺を飾りました。
七夕に天の川や織女の織り糸に見立てて
食べるお素麺(七夕そうめん) は、無病息災を
願う縁起物、病を防ぐ、などとも。
菓子とお茶は、朝顔と十薬(どくだみ) 茶。
七夕に咲く朝顔は、牽牛と織女が出会えた
ことの表れ、縁起物だそうですね。
ワークショップ(仕入れの関係で内容変更)。
梅干しを使った自家製調味料、
本返し(めんつゆの素) をご紹介しました。
梅干しは、和のスーパーフード!
飛鳥時代に伝わり、平安時代には日本最古の
医学書に登場し、戦国時代は陣中食として
傷の消毒や、(戦場では) 食中毒や伝染病予防
として使われました。
現代では疲労回復、食欲増進、殺菌効果、
整腸作用、アンチエイジング。
薬膳として食べる梅は漢方薬の烏梅(うばい)。
唾液を分泌させて口の渇きなどを鎮める、
慢性の下痢を改善する、止血作用など。
手づくりするとなると燻蒸して乾燥させて
と大変なので梅干しで十分だと思っています。
いまだ実習は中止していますので、ご試食と
お持ち帰りで対応させていただきました。
季節 / 小暑。
梅雨が明けると急に暑さが身にしみる、
急に蒸し暑い日々に移るなど、
体がその変化についていけない、という
のが(梅雨明け頃の) 過ごしにくさ。
暑さの邪気にやられると、熱がこもるので
(食べもので) 熱を冷ます、その熱を体の
外に出す、潤いを保つ食べものを適度に
摂って不足させないこと。
一方で、熱をこもらせて、(熱を) 悪化
させるもの、熱のもとは控えめに、または
避けることで(熱のこもりを) 防ぎます。
元気不足を感じたら黄色い食べものも
おすすめです。
急に蒸し暑く、湿気の多い日々にも要注意!
外の湿気と胃腸内の水分が一緒になって
脾の湿度を高めて不調をもたらすと
考えるからです。
利水、発散の力のある食べものや飲みものを
摂って、こまめに(湿を) 排出。
ため込まないようにします。
季節 / 大暑。
夏の土用と重なる二十四節気。
気候に体が負けて、体調を崩さないように
気を付けます。
熱のこもりと胃腸の弱りは秋になって
体調を崩す要因に繋がる、とされています。
また、本来備わっている体温コントロールが
維持できるよう、暑い屋外とクーラーの
効いた場所の行き来に気をつけましょう
(クーラー病)。例えば、体温よりも屋外の
気温の方が高い日などは特に。
冷熱のバランスを維持しましょう。
五行説 / 火(夏) と 土(土用)。
(春に芽吹いた新芽が) 夏は花へと変化する。
土用期間は、太陽の光が最高潮に達し
受け取った熱が実につながる など
お食事。
テーマは晩夏と夏の土用の家庭薬膳。
暑さを祓い、体の冷熱バランスを整えて
体調を維持する。
食前のドリンクは青梅とバラのサワー。
薬膳トマトソースハンバーグ。
赤い色のものを食べると心を癒します。
添えたなすは、暑気払い効果。
きゅうりと緑豆春雨のごま酢。
きゅうりと緑豆・緑豆製品はどちらも
体の熱を奪って体温を下げる効果。
漬け卵をのせました。
味つけは、体を温める漢方食材など。
通年企画はお味噌汁。
具材とみそは、季節と体調をカバーする
組み合わせ。今月は熱冷まし効果。
七夕の行事食お素麺とみょうがを使いました。
夏は赤い色なので、赤みそです。
今月1日は雑節のひとつ半夏生(はんげしょう)。
半夏生の行事食はたこ。
たこごはんを炊きました。
薬膳として食べるたこは、気を養い、不足して
いる血を補うので疲労を回復します。
メロン。
和名を甜瓜と書く、瓜系の果物的野菜。
香りと甘みが夏の疲れを癒やします。
マスカルポーネチーズクリームを絞ってパイに。
難除けの南天(の葉) を飾りました。
さくらんぼとキルシュのジャムはお福分け!
青山椒とはちみつのお茶を添えました。
ご参加ありがとうございました。
◎次回は8月1日(土)、2日(日)
二十四節気は立秋と処暑
季節のワークショップ(予定)
初秋に美味しい自家製ジャム
追加の募集はございません