10月のレッスンが無事に終了しました。
ご参加をいただきましてありがとうございました。
実家の生垣の金木犀が満開!
ぷ~んと漂って、ああ10月の香り。
今月のお茶とお菓子。
(暦の上での) 秋の間、秋の養生食材の絶対! と
いうことで、白きくらげ(の氷砂糖煮) を召し上がって
いただきました。
白きくらげは植物性コラーゲン。
秋に弱りがちな肺を潤して働きを助けてくれます。
8月立秋は、キャラメル味。9月仲秋は、いちじく味。
10月晩秋は、有りの実(梨) の金木犀風味とカボス。
金木犀、中国では桂花。お茶は、決明子入りの黒烏龍茶。
トリックオアトリート!
チョコレートでーす(笑)。
ワークショップは「お月見」。
日本のお月見は、旧暦 葉月十五夜と長月十三夜。
ふたつの月を観るのが月見で、一方しか見ないのは
“片見月” と言って、不吉なこととされていました。
今年は十五夜が10月4日。十三夜が11月1日です。
用意した道具は、うさぎ(切り絵)、月の神が宿る依代
のススキ、月見団子、金色の紙。
どのクラスも素敵に出来ました。
お持ち帰りいただいて、季節をお飾って下さいね!
お食事、五季食楽(ごき しょくらく)。
五季食楽とは、ふじももキッチンでご紹介をしている、
家庭で作れる薬膳ごはんをいいます(日曜クラスのみ実習)。
陰陽五行説を活かした体調管理を目指していて、
季節の変化と気候、体の調子に合わせて食材を選び、
はたらきと効能をいただきます。
10月は晩秋。「秋の日は釣瓶落とし」というように
たちまち日が暮れてしまいます。
夏から一転した自然の変化に、身体や心が振り回されない
よう “身体も衣替えの季節” がテーマ。
それから、10月は秋の土用の月(土用入りは20日)。
土用期間の約18日間は、最もその季節の特徴が出るので、
秋本来の特徴と、土用の特徴を併用しました。
具体的には(乾燥してくるので) 身体に潤いをもたらす、
粘膜によいなどの食材を。土用の間は、気の調整。
冬に向けては、解毒も意識。
風邪やインフルエンザ対策として殺菌も!
秋の土用が明ければ立冬。
暦と五行説を活用して、冬支度をはじめます。
お肉料理は豚肉のポットロースト。
豚肉の疲労回復ビタミン・潤す作用。
にんにくの強力な殺菌作用と解毒。
タイムの強力な抗菌作用、胃腸の調子を整える効果を利用。
ソースはカボス(果汁) を使った薬膳風。
薬味や大根の消化を助ける働きを足しています。
つけ合わせのさつまいもは胃腸を丈夫にし、また
粘膜にも良く。青菜で解毒。
ホームパーティーシーズンに入るのでアミューズなど。
旬の魚料理は秋さばのリエット。
さばは胃を元気にします。ポイントは、さばの下煮にも、
仕上げにも玉葱かな。玉葱には解毒や殺菌作用があるので。
蓮根とオリーブのピンチョスは、潤す作用と解毒作用。
それから、お月見の行事食ということで、満月に
見立てたのガレット。じゃがいもは胃腸を丈夫にして
元気を補う食材。チーズを加えて腸を潤します。
汁もの。具材は、常備菜(4種のきのこの酒炒り) と、
お月見なので衣かつぎ(小さな里芋) 。
行事と旬と、季節に摂りたい薬効が自然と揃う、
そのような椀になりました。
紅葉が始まりつつあるので、もみじ少々(笑)。
また、10月はだるま忌(達磨大師の忌日) でもあります
ので器にだるまの文様を選んでみました。
御飯は新米。土鍋炊き御飯です(かまどさん)。
デザートは、金木犀風味のミルクゼリー。
ソースはぶどう(の皮) のジュレ。ぶどうは、皮と実と種
(の油) とそれぞれに働きや効能が異なります。
《予告》2017年 11月の ふじももキッチン
◎ ワークショップ 「ヤンニョムづくり」
◎ 五季食楽(ご家庭で作れる薬膳ごはん)
11月、初冬。
紅葉の季節が来て、色づいた葉が舞い散ったら
冬が静かに始まります。
冬は「ふゆる」・「ふえる」季節。
「ふえる」は “生命を内側に宿して保っている”
という意味の古語だそうです。
寒さが厳しくなって夜も長い冬。備えましょう!
◎開催は10(金)、11日(土)、12日(日)。
場所:大分県大分市。
いずれも満席を頂戴しています。
ご参加の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。