医師って他人なんだよね。
身内に医師がいる人もいるだろうけど、
自分とは別の生き物である事には変わりはない。
たまに、短時間しか会わない医師が、
どれだけ自分の体の事をわかるというのか?
自分の原因不明の症状に、
その医師の頭に思い浮かぶ病名を疑い、
その検査をし、
あてはまらなければ、
また、当てはまる違う病名を当てはめてしまう。
そういう事が、他人だから起こる。
たとえば、
脳脊髄液漏れで起きている症状に、
起立性調節障害だとか、
自律神経失調症だとか、
パニック障害だとか、
心的外傷後ストレス障害だとか、
線維筋痛症だとか、
慢性咽頭炎だとか、
筋原性脳脊髄炎(慢性疲労症候群)だとか、
それこそ、てきとーに、頭に浮かぶ病名を「診断」と称して名づける。
患者は今まで医師にも相手にされず、
心の病のせいにされ、
なんだかわからない症状に名前がついた事でてほっとし、症状に名前をつけてくれた医師に感謝し、
その医師に心酔してしまう。
治療は医師なら誰でもできる、痛み止めとか、めまい止めとか、睡眠薬とか、
対症療法だけであっても。
まるで、新興宗教の教祖のごとく、信じきってしまい、あらたな回復への可能性を探ろうともしない。
自分の事は、自分が一番良くわかっているはずなのに、
理解を示してくれたような医師が、短時間あって短時間話して、
診断と称したその医師の見立てに過ぎない意見を、
まるで、絶対に正しいかのように、信じ込んでしまうのはなぜなのだろう。
医師は自分の苦しみなど、体感した事のない、他人なのに。