脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

本日の朝日新聞生活面「どうしました」ひどいしびれ

2022年03月23日 | つぶやき
2022年3月23日の朝日新聞生活面の医療記事「どうしました」に、
75歳の男性の相談が載っていました。

2年前に高いところから落ちて頭をぶつけ、硬膜下血腫と脳挫傷、頭蓋骨骨折で手術したが、足や腰のしびれが強く、夜中に目が覚めるほど。

というもの。

これ読んで、東京慈恵医科大学附属第三病院リハビリテーション科教授の渡辺修さんのお答えが載っていました。

でも、案の定、
脳脊髄液漏れの可能性については
まったく想定されておらず、
「外傷後のひどいしびれ=髄液漏れの存在の可能性」には、
医師の想像も及ばないのだと感じました。
これが現実なのだと思い知りました。

特に違和感を感じたのはしびれを
「事故の直後から感じているなら転落事故の後遺症と考えられ、事故の前からや、事故後何ヶ月もたってから自覚し始めたのなら別の原因が疑われます。」のくだり。

なぜなら、脳脊髄液が漏出していると出てくる症状は、事故後すぐとは限らず、むしろじわじわと数ヶ月後に出てくる症状も多くあるからです。
つまり、事故後時間がたって出てきたから、事故とは関係のない症状とは限らないのです。

脳と脊髄のMRIを撮ったとしても、それが髄液漏れを見つける目的で撮られ、
髄液漏れを見つける目的で読まれなければ
髄液漏れは見逃されるでしょう。

たまたま脊椎の椎間板ヘルニアが見つかれば、すべてをそのせいにされ、隠れた合併症の脳脊髄液漏れがあっても見逃されるでしょう。

「治らないしびれは神経が傷ついているから、しかし、症状をやわらげる薬があります。」という考えでは、「軽度外傷性脳損傷」と同じ考え方で、
もしかしたら回復可能な症状の患者を納得させてしまい、治らないままにしてとじこめてしまう危険もあるでしょう。


患者の訴えるしびれから、パッと、脳脊髄液漏れや低髄液圧症候群、脳脊髄液減少症などの病名が思いつく医師は、
まず、いないでしょう。

でも、実は、そういうありふれた、シビレとか、めまいとか、頭痛とか、便秘とか、だるさとか、とにかくありとあらゆるさまざまな心身の症状が出るのが脳脊髄液減少症なんです。

それを知っているのは、それらの不定愁訴を訴えても訴えても医師に気にし過ぎ、考えすぎ、気のせい、ストレスのせいの言われ続けていたのに、
脳脊髄液減少症の治療で、
それらの症状が薄皮を剥ぐように治った経験のある脳脊髄液漏れ患者だけだと思います。

脳脊髄液漏れでも耐えがたいシビレはでます。
私も夜中に目がさめるほどの手の痺れにも、腰の激痛、足の激痛にも
高次脳機能障害にも苦しみました。

今はブラッドパッチ治療後はそれらの症状はかなり軽快しています。

つまり、髄液漏れでもそういう症状が起こるのです。





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