初秋に咲く、シュスランの花を見たくて調べてみると
関東地方では、南房総か三浦半島まで行けば
自生しているようです。
少し時期が遅くなりましたが、まだ咲き残りの花があるかも・・・
と思い、南房総の里山を歩いてきました。
同じランの仲間のミヤマウズラは、この時期。良く見かけます。
良く似たアケボノシュスランも那須や北信で見ていますが
今回のシュスランは、自生地も少ないようです。
情報も少ないので、まずは、一日歩きながら探してみる
ことにします。
この花は、尾根のシイや樫の林床に群生することが多いらしいので
最初は、里見八犬伝で有名な富山を登ってみようと思いました。
伏姫籠窟(フセヒメロウケツ)に車を置いて、マイナーな西尾根から
登ろうと思います。・・・・3~4台駐車可・・・
階段を登ったところにある登山道入口は・・・・
夏草が伸びて、ヤブになっていて、入り口さえ良くわからない状態
冬~春に歩く人はいるのでしょうが、この時期に。このルートを
使う人は、いないのでしょうね (--;
この程度のヤブで尻込みしていては・・・と思い
マムシに気をつけながら、入って行きましたが
後で、少々後悔・・・
小一時間すると、見晴らしの良い所に、やっと出ました。
空が暗くなり、雨が落ちてきました。
再び、ヤブに突入
照葉の森の中は、薄暗くなり、雨も本降りとなりました。
花を探す状態では、なくなってしまい、ピークを踏んだ後は
いそいで駐車場にもどりました。
花は、イヌショウマ、シュロソウが多く咲いていましたが
シュスランの花は、見かけませんでした。
後、西尾根は,
要所にはロープがありますが、以外にハードで、標高350mの山ですが
累積高低差は、500mを越えました。
車の中で着替えて、予定を変更して午後は、もっと南に移動して
海岸沿いから近い山を探してみることにしました。
地図に名前も載っていない、低い山でも、道はあるものです。
車を止めた所から。適当に登って行くことにします。
最初は、少し湿った谷地を歩いてみます。
アキノギンリョウソウや花の終わったランの葉などが
すぐに、現われました。
ミヤマウズラともう一つの葉はコクランかな?
シュスランは、とても小さいランですが、葉は濃い緑色をしていて
葉脈の中心に一本、白い筋が入っている特徴がある
美しい葉を持っています。
この葉を目印に探しているのですが・・・・
なかなか見つかりません。
似たような葉はありますが、違いますね
ここで引き返そうかと思ったピーク周辺の斜面で
視線を低くして、ストックで葉をかき分けるように
探していた時・・・やっと特徴ある葉っぱを発見!
終りかけの花もあります。
こんな所に自生しているのか・・・
以外な場所での発見でした。
落ち葉や他の葉に隠れるように咲いていたので
なかなか、見つからないわけですね
しかし周辺をよく見回してみると、ここの斜辺全体に
多く群生していることがわかりました。
花は、ほとんど終わっていて、10日位前でしたら
丁度見頃で、よかったでしょうか。
帰るころは、もう薄暗くなってしまいました。
波の音が、聞こえてくるくらい海岸から近い山でした。
10月2日
敬服します。
それにしても可愛い花ですね。
アケボノシュスランもシュスランもまだお目にかかっておりません。
この花も、冬に葉を見つけておいて、花の時期に・・・
と思っていましたが、待ちきれず、ダメもとで、探してみました。
普通に探し歩いていては、見つからず。
途中から、ストックで、落ち葉や下草を除けながら探していたら
運よく見つけられました。
カゴメランも自生しているらしいですが、薄暗くなってしまい
またの機会になりました。