コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

再び奥久慈へ

2019-07-10 22:19:02 | 登山


今週は天候が良ければ久しぶりに戸隠山へと思っていましたが
寒気が入り不安定な感じでしたので、今回も奥久慈の山を歩いてきました。
やまそだちさんも予定が入っていないとのことでしたので、今回も先週と同じで
車中泊して、早朝は一人で気になっていた岩山へ・・・その後は、やまそだちさんと
待ち合わせをして2か所を歩いてきました。

道の駅では、どうも落ち着いて寝ることができなくて、途中から山奥の
登山口近くの駐車スペースへ移動しました。
車のエンジンを切ると真っ暗闇に包まれで遠くの沢音だけが聞こえてきました。

今日は前回と違い雨は降らなかったので、気分的には楽でした。
道がはっきりしていないので本当は冬に一度歩いて、ルートを確認してから・・・
と思っていましたが、行く機会がなかったので、今回はぶっつけ本番で行ってみます。













尾根へと上がるアプローチはやはり夏草が伸びて不明瞭な感じでした。
GPSで確認しながら急な斜面を枝を掴みながら何とか岩尾根に這い上りました。
尾根に上がっていまえば、後は大丈夫だろうと簡単に考えていたら、そこからが結構大変でした。
途中の岩場を覗き込むとオレンジ色のミヤマスカシユリが点々と見えてきます。
















垂れ下って上向きに咲く様子などは、ツリシュスランと同じで
よくこんな岩場を好んでに咲くものだと感心してしまいます。

山頂に行くのが目的ではなく花を探す為に来ていますので、岩場では行ける所ギリギリまで
近づいたり回り込んだりしでみるのですが、今回の岩山はなかなかハードで
ヘルメットと確保用に短いザイルが必要な場所ばかりでした。
久しぶりに緊張感をもって撮影してきました。

最初のうちは登ることだけで余裕がなく必死でしたが、マメヅタランやムギランは
登っていると目線に入ってきますので、探さなくても多く見かけました。


























見晴らしの良い岩の上で休憩。











マルバマンネングサが綺麗です。冷たい風が吹き抜けて汗が引いていきます。
ここまでは、ヒナランを見ることがありませんでした。
登るのに精いっぱいでしたので、きっと見落としているだろうと思います。
もう帰るルートは分りましたので、ゆっくり見落としがないように降りて行きます。

もしかしたら、この山には自生していないのかも・・・・と少し心配しながら
崖の下に回り込もうとした時、最初の花に出会いました。

やっぱり、この山にもいました。(^^v

















小さい花ですが何だかとても華やかに感じるのは
蕾はなく、一番上の花も全部咲いているからですね。
今までは咲き初めの株か、せいぜい真ん中くらいまで開花した株ばかり見てきましたが
ヒナランは最後に一番上の花が開花した頃が一番いい花景色になると思いました。

一株見つかれば必ず周辺にいますので、足の置き場に注意しながら
一歩トラバースしては周辺を見渡し・・・・ということを繰り返していくと
思ったとうり険しい岩場に点々と咲いていました。


























岩松の脇に寄りそうように咲くのが、岩場の自生地の定番風景です。

落ち着いて探すと、やはりここにも多く自生しているのがわかりました。












岩尾根は続いていますが今回は最初のピークまでとしました。
ここは一日かけて探索しても全て見ることができないでしょう。
また来年の楽しみにします。


前回とまったく同じで、この後はやまそだちさんと待ち会わせて
別の山へヒナランを見にいきます。






      





待ち合わせていた場所に早く到着したので、カメラだけを持って周辺を散策していたら
近くの岩場にもミヤマスカシユリが咲いていました。
オレンジ色の大きな花ですので遠くの岩に咲いていても良く目立ちます。
双眼鏡で周辺を見ていると、小さなピンク色も点々と見えてきました。
ウチョウランも多く咲いているようです。












画面のミヤマスカシユリの左の方にウチョウランが咲いています。
岩の上の方には何株も見えますが、三脚に一眼+望遠レンズでないと厳しいです。
私のコンデジで手持ちでは、これくらいが限界です。



やまそだちさんと合流して、昨年多くの花芽を見つけた山へ向かいます。
花芽を付けた株がいっぱいでしたので、どんな風景か楽しみでしたが
到着して見まわしても、思っていたよりも花が目立ちません。
よ~く目線を下げて見ると、咲いてはいましたが、どの株も小さくて
花も3~4つくらいしか付けていない株ばかりでした。
周辺の草花も勢いが昨年と比べるとありません。
ここは最近の不安定で晴れ間のない天候の影響を受けたのでしょうか・・・・・
ただ、その上の日当たりの良い草地に咲く株は綺麗に咲いていました。

























ここは断崖絶壁という場所ではなく湿り気のある傾斜地という感じの場所です。
もしかしたら沢沿いの法面や尾根沿いの草地などにも自生しているのかも
しれませんね。
ずっと厳しい岩場ばかり探し歩いて来ましたが、来年は沢沿いなども
探し歩いて見ようかと思います。


今日最後の探索・・・・・先週の感動の余韻がまだ残っている中、
きっと周辺の山にもいる! という考えで、地図と睨めっこして
だいたいのルートを決めてきました。


・・・・・つづく。











コメント
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