気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

三谷幸喜の舞台 「笑の大学」 & 「アニソンブラスバンド」

2023-02-25 17:54:58 | 芝居
2月は4つ舞台を見に行った。

 でも体力も資力もないし、家にいるのもそれなりに楽しいので、
これからは見るものを厳選し月1程度のペースにするつもり。


2月18日「笑の大学」 作・演出 三谷幸喜 PARUKO劇場にて

建て替え後のPARUKO劇場での観劇は初めて。
久しぶり過ぎて、高校時代から知っているはずの渋谷で迷ってしまった。




1996年初演、第2回読売演劇大賞受賞
4半世紀ぶりに蘇る三谷幸喜の傑作二人芝居。

1998年のアンコール上演後、映画化もされ人気の高い芝居だが、
一度も再演されていない。
三谷氏によると、この人だったらという役者が揃うまでは再演しないと決めていたそうだ。
お眼鏡にかなった二人は内野聖陽と 瀬戸康史(鎌倉殿の13人のトキューサ)。

時は戦時色濃厚な昭和15年。
警視庁検閲係の向坂睦男と劇団「笑いの大学」の座付き作家椿一。
非常時に断固喜劇は許さないという向坂と、何とか上演許可を貰いたい椿。
無理難題を要求する向坂に対し、何度も真面目に書き直しをする椿との1週間の攻防を描いた作品。

たった二人の攻防なのにいきなり話に引き込まれてしまう。
最初は軽いジョブの様な向坂家に迷い込んだカラスの話。
本編に関係ないと思いきや、この話もしっかり伏線として笑いをとり、
向坂氏の生真面目で厳格な性格にひずみを与えていく。

今まで一度も笑った事のないという向坂は喜劇と言うものがわからない。
故に、椿に向かいなぜこれが可笑しいのか?、なぜ人に笑いが必要なのか?
椿に問い詰めていく。そのたびに書き直しをする椿。
書き直し後の意外なストーリー展開に更にダメ出しをする向坂。めげない椿。
なぜか完璧な脚本が出来て行く。

息詰る展開に目が離せない。
そしてラストの思いがけないどんでん返しに胸が熱くなる。

これ以上はネタバレとなるので書きませんが、
内野さんの謹厳実直さが崩れていく面白さ、瀬戸君の意志の強さと愛嬌ある
芝居が、笑って笑ってそして哀しく・・・いいお芝居でした。

1998年のアンコール上演も見ているが、何度見てもドキドキする。
(鮮やかに覚えている舞台なのにもう25年も経っているとは!!)

コチラは1998年版のDVDのポスター。
西村雅彦の向坂が嫌な奴だったのを覚えている。

ロビーに舞台の模型が飾られていた。

渋谷パルコの屋上に続く階段。屋上は植栽がオシャレなデッキ風。
若者が集まりそう。

2月7日 友人に誘われて 八王子Jコムホールにて
楽しそうな催しなので行ってきた。
ブラスバンドは シエナ・ウィンド・オーケストラ。
友人によると一流のブラスバンドだそうだ。
ゲストはアニメ好きで有名な中川翔子さん。アニメを語ると止まらない感じ。

エヴァンゲリオンとかガンダムとかマジンガーゼットとか・・・曲はよくわからなかった。
銀河鉄道999は流石に盛り上がる。
アナと雪の女王や、久石譲のスタジオジブリ作品は楽しいね。
アンコール曲はスターウォーズのテーマ。
一度生オーケストラで聞いたことがあるけれど、
ブラスバンドも壮大な感じが素晴らしかった。

最近の着物

米沢紬。 15年ほど前ネットで仕立てまでお願いした。


リサイクルで買い、手入れした十日町紬。似合わないけれど、手放せない。


コロナ時、洋服を買わなくなったので、よそ行き着は着物にしてます。








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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (花水木)
2023-02-26 10:41:20
置物本当によくお似合いですね。ステキです!

瀬戸康史くん、昨年の北条時房役ではなかなかの名演技でしたね。
舞台もなさるのですね。ミュージカルにも出演なさると聞いたことがあります。

私は学生時代は労演会員でよく演劇は観に行きましたが、結婚してからは皆無です。
銀河さんはいい趣味をお持ちですね。
返信する
訂正 (花水木)
2023-02-26 10:42:25
置物→お着物
返信する
花水木さん (☆銀河☆)
2023-02-28 11:35:23
 昨日も今日も青空がスカッとしてますね。
私も昨日27日梅見に出かけましたよ。
池上梅園もいきたいな~。

コロナ中はほとんど着物を着なかったので、帯結びのスピードが落ちてしまいました。
今回自作の簡単に帯結びが出来る付け帯が大活躍。
もう増やしませんが手持ちの着物を大事に着る予定です。

瀬戸康史君は彼が女装役で出たドラマは美しさに息をのみ、
変になよなよしない伸びやかさが好きでした。
鎌倉殿でも良かったですね。
三谷さんが彼を椿に抜擢したのは納得でした。
返信する
Unknown (ラッシーママ)
2023-02-28 20:23:57
以前は着物姿の銀河さんをよく拝見しましたが、コロナ中は出掛ける頻度も少なかったのもありますが
コロナも落ち着いてきて、これからは好きなだけ着物を着てお出掛けできますね。
どの着物姿も素敵だわ。
私は今「晴れ着姿の12支」で着物を着せてるのですが、着物の襟の合わせ方は左が上になるように着せてるのですが
私の間違いでしょうか?


銀河さんが観るお芝居って、何時も説明が上手くって自分が観てるように引き込まれる。
今回の芝居も面白そうですね。
それにしても1か月間に4本も芝居を観たのですか、それは凄いし資力も凄いわ。
返信する
Unknown (ビオラ)
2023-02-28 20:35:02
「笑いの大学」
役所広司と稲垣吾郎の映画版をNHKBSで見たのを思い出しました。
映画では登場人物も二人だけではなかったですが
舞台での二人芝居でこの物語
丁々発止のやり取りを想像して一時も目も耳も離せない様子が想像でき、
面白かっただろうなとうなずけました。
>よそ行き着は着物にしてます。
着物は最高のよそ行きですよ~
いつも素敵に着こなしていてうらやましい限りです
返信する
Unknown (tona)
2023-03-01 09:11:44
内容の良いお芝居ですね。
作・演出 三谷幸喜とのこと。いい俳優が出るまで待ったという、まさに執念のお芝居ですね。
今回外出された着物、どれも色も素敵でよくお似合いだったことでしょう。
お芝居も月一に減らすとは言え、いつまでも出かけられる限り和服を召されて続けるその意志はおいくつになっても衰えないと思われます。
最近箪笥を粗大ゴミに出すためにとうとう最後の夏冬の喪服とそれぞれの襦袢や帯、足袋、手提げ、草履などをお別れしました。一度も袖を通していないのがあって、母を思い出しとても忍びなかったですが、こういうこともありと心の整理がつきました。
真逆の銀河さんの行動に目を光らせ、見習いたいところは実行です。
返信する
ラッシーママさん (☆銀河☆)
2023-03-01 16:21:40
 コロナ中ほとんど着物を着ていませんでした。
お手入れはしていたのですが、着る気失せてました。
でもいざ着ようとしたら、帯結びが下手になっていて、ガッカリ。

そうそう着物の襟のあわせですが、スマホで自撮りをすると
鏡に自分の姿を映した時そのままの画像になります。
全て左右反対になります。
私も自撮りをするようになって初めて気が付きました。
面白いですね。
着物姿の12手が込んでいてとても可愛いですね。
完成を楽しみにしています。

「笑いの大学」は三谷幸喜の代表作で、再演を待っていました。
役者をそれだけ選んだのは彼にとって大事なお芝居なんでしょうね。
4本と言っても三谷さん以外はコンサートは無料、
他の2本もお安めです。
返信する
ビオラさん (☆銀河☆)
2023-03-01 16:28:11
 映画も面白かったですね。
舞台を映画化するにあたっては、2人芝居では間延びするので登場人物も増やしています。
門番と言うか監視人もいい味を出していました。
役所広司と稲垣吾郎も良かった。
芝居には一言も聞き漏らしたくないという緊張感がありました。

着物もあと何年着られるかわからないので、
少しづつ手放しています。
頂いた物や気に入った物は手元に残していきたいと思ってます。
返信する
tonaさん (☆銀河☆)
2023-03-01 16:34:10
 もっと詳しく書いていくと、笑いを封じる時代の狂気が感じられ、あとまで心に残る内容です。
三谷さんの芝居はただ笑ってオシマイというのもありますが、
「国民の映画」の様に時代に抗う人達を描いた作品も
あり、ずっしりときます。
芝居+着物が大好き。
意欲、体力が無くならない限り着物でお出かけしたいと思っています。
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