HAKUSANーBOYS&GIRLS

東洋大学・駅伝・アイスホッケー・チャーリーブラウン・舟木一夫・時には時事問題なども。2008年4月11日開始

《母べえ》 観ちゃいました。

2010年02月01日 22時09分06秒 | テレビ・映画・DVD
昨日午後9時から、山田洋次作品の≪母べえ≫ 観てしまいました。
中々盛り上がらないNHK大河ドラマ“龍馬伝”については、又いずれ述べるとして、『母べえ』良かったですね
戦時中、夫が思想犯で捕らえられ、幼い女の子を抱えた妻の物語は、暗く重くなりがちですが、声高に反戦を訴えるでもなく、
しっかりと家族の絆を描く辺りは、山田洋次の独断場ですね。
山田監督は、自分が一度起用して、気に入った俳優は次の作品にも続けてキャスティングする傾向がありますが、
(山田洋次に限らないかな?)

壇れい・坂東三津五郎・笹野高史などは、『武士の一分』に引き続いての出演です。
吉永小百合は、『北の零年』の時には、さすがに年齢を感じて、いつまでも若くて美しく、歳を取らない小百合神話にも
影が射したかに思っていましたが、小学生の母を演じても、さほど違和感を感じないのはさすがですね。
2人の子役が本当に良い出来でした。志田未来は「女王の教室」や「14歳の母」で天才子役としてかなり知られていましたが、
次女役の佐藤未来の演技が、自然体で実に素晴らしかった!

壇れいも吉永小百合に負けない美貌で、遜色なかったですね。浅野忠信は私は余り評価していません。
ただ暗くなりがちな題材の映画で、良い役を貰ったなと言う印象ですね。笹野高史は、『武士の一分』や『おくりびと』では善人を演じ、今回は特高の刑事でしたが、どんな役でも出来る貴重な俳優です。
まあ隣組の組長辺りが、夫が獄中に居る吉永小百合に物資の援助を交換条件に、
肉体関係を迫るなんて陳腐な展開にしないのはさすがに“巨匠 山田洋次”であります。
数十年後に病院で吉永小百合が臨終の場面で、次女が あの世で父べえに会えるね と言うと
あの世で会えても嬉しくないこの世で長く会いたかったの台詞には泣かされましたね。
辛口映画評論家?の私でも、98点は上げたいと思います。
マイナス2点は、当時の30代の婦人 (大正生まれ) があんなに上手く泳げるはずが無い!
夫が思想犯で獄中にある妻が、簡単に代用教員とは言え、学校に勤務出来るのかいと言ったところです。
(ある程度実話が元にあるとは言え…)
笑福亭鶴瓶は、吉永小百合の相手役としての適性は別にして、中々良い演技だったと思います。
だからと言って、次回作が吉永小百合の弟役と言うのは、さすがに許し難いモノがありますね。まあ山田洋次は、
渥美清と倍賞千恵子を兄と妹にして成功してますから、文句を言う筋合いでもないかな?
コメント (2)
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